2010年1月26日火曜日

任天堂とソーシャルゲームの覇者Zyngaの共通点

先日、「アメリカのバーチャルグッズの売り上げ1,000億円!:ソーシャルゲーム課金が牽引・・・課税も?」というポストを書きましたが、ソーシャルゲームの盛り上がりは本当にすごなぁ、と感じる今日この頃。

そのリーダー的存在ともいえるZyngaのCEOの発言がまたすごい!

昨日の段階でZyngaの全ゲームのアクティブユーザは5000万。
Farmvilleだけでアクティブユーザは2000万いる。
Web 1.0はWebとリンクの発見。
Web 2.0はGoogle(検索とAdSense)。
Web 3はアプリケーションの経済。
Web 3の収益化は、ユーザからの直接の支払い。すばらしい時代だ。
Facebookがやってることがまさに配管工事…なにか(どこか)となにか(どこか)を結びつけて情報の流れを作り出すサービス…だ。Facebookは大きなポータルだ。
将来のAmazonは、共有するフレンドたち…たとえばソーシャルなリビューページなど…からユーザを獲得する。Googleの広告クリックからではない。
Farmville特製のサツマイモの仮想種子は2週間で83万ドル売れた。 – その半分はハイチの学童たちに寄付された。
その金額でハイチの500名の学童が1年間食べられる。(TechCrunch

数字による裏付け、マーケットのマクロ的変化と自社の位置づけ、そして実社会への還元、、、

スポークスパーソンとしてのスキルの高さを感じるとともに、なんだか生態系(エコシステム)を変化させた神の発言のようにも聞こえます。

同じくソーシャルゲームの盛り上がりを伝えるUSA TODAYのこのくだりも非常に印象的。 

"Nintendo changed all that with Wii. They, like us, did not compete on high-end graphics, production values," says Playdom CEO John Pleasants.
"It was more about simple graphics, short games and socializing."
But socializing on Wii and Guitar Hero has limits: Only four people can play at once, and they have to be in the same place.
"The Wii democratized social gaming, but the always-on Internet took it further," says analyst Bagga. "So, many people who would not play games now do so on Facebook."

(抄訳)任天堂は、高解像度や機能の追求ではなく、シンプルな映像とソーシャル性によってゲーム業界を一変させた。ただし、ソーシャル性においては言外があり、これまでゲームをしなかったような人たちがFacebookでソーシャルゲームをしている。

任天堂もZyngaも、新しい提案によってこれまでゲームをしなかった層をとりこみ、マーケットを生み出したという点で共通しています。しかもとてもシンプルなアウトプットで。

なんだかマーケットを変えるとはこういうことなんだ、と思い知らされる感じですね。

Posted via web from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点

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