2010年5月24日月曜日

Twitterでの発言を広告化する、Pay Per Tweetが日本でも開始


おそらく日経にリークをしていたのでしょう。
今朝の日経に、「ツイッター発言広告媒体に活用」との記事がありました。
記事によると、開始するのはオプトとデジタルガレージの2社。
それぞれ異なるアプローチをとっており、オプトのほうはツイッター利用者が広告文をツイートするPay Per Tweet方式の「つあど」。
デジタルガレージのほうは、通販サイトの商品と利用者のつぶやきを連動し、購買成立時に報酬が支払われるアフェリエイトタイプの模様。
「つあど」のほうを見てみると、サイト、Twitterアカウントとも準備されているようで、日経リークを裏づけるものとなっています。
つあど http://twad.jp/
つあど on Twitter http://twitter.com/twadjp
Twitterではすでにテストのツイートが投稿されています。
 おそらく実際に配信される広告ツイートもこのような
広告メッセージ+リンク+[告知]
のような形式になるのでしょう。 
先日WOMMAが公開した、ソーシャルメディアマーケティングの情報開示ガイドラインに即したものと言えそうですが、ハッシュタグではないようですね(ご参考:WOMMAがソーシャルメディアマーケティングの情報開示ガイドラインを発行)。
Twitterのようなプラットフォームを活用する場合、マーティング担当者には次のようなハッシュタグの使用を推薦しています。 
For platforms such as Twitter, the new WOMMA guidelines recommend marketers employ the following hashtags:
• #spon (sponsored)
• #paid (paid) and
• #samp (sample) 
米国では、このPay Per Tweetはすでに、Ad.lyIZEALikesという新興企業がサービスを提供しています(ご参考:米国発 Pay Per Tweet の波:透明性の確保を含む5つのリスク )。
記事で紹介されていたのは、50,000人のフォロワーを擁する@JohnChow氏。例えばM&Mの顔や名前をカスタマイズできるサービスをツイートして、彼は200ドルを得ているほか、通信企業やMake-A-Wish財団についてのツイートなどを通じて、10月には約3,000ドルの収入をTwitterから得たそうです。
そのJohn Chow氏の広告ツイートがこちら。
#ad を付加することで、透明性を確保しています。
一方、TwitterにPay Per Tweetを連動させていくことについては、次のような指摘もあるようです。
1. ユーザーが一斉にフォローを解除する危険性あり:なにせ初めてのことなので、広告に対する重要性は未知数
2. 技術的にまだ確立できていないので、ビジネスモデルを破壊する可能性も:クッキーの活用などができていないため、例えば同じ広告を何度も見せられる可能性がある
3. ROIが見えないため、比較が困難:CTRはとれても実際にツイートを見た人の数を特定することが不可能。かつ、ターゲットとして適しているかも判定不能
4. 広告主は会話を妨げることを好まない:広告主はソーシャルメディア上での評価に敏感であり同時にユーザーの会話に割るこむことを好まない
5. 透明性の欠如はTwitterの信頼性のモデルを傷つける:Twitterは互いの信頼をベースに成立している 
 Twitterにおける広告への抵抗は34%にもなる、というデータもあります。少なくとも、バランスよく、ユーザーの邪魔にならないよう、Followerに役立つ情報を透明性を確保しつつ行うことが重要といえそうですね。
今後の動向に注目しましょう。 
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ご参考:
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