2011年7月28日木曜日

一般企業でも使える、メディアとジャーナリスト向けのFacebok投稿の秘訣:効率的な投稿の行数は?




Facebook上でのニュースコンテンツ提供を行う"Facebook editions"のプロジェクトが噂されていますが、Facebookは、メディアや記者向けにベストプラクティスの提供を"Facebook + Media"や"Facebook + Journalists"で行っています。

そのFacebook + Journalistsの方に


というノートが公開されていました。

Facebookで、Likeやコメントを受けやすい投稿をするのに(メディア以外の企業にとっても)役立つTipsが記載されているので、かいつまんでご紹介。

投稿に質問やして欲しいことを一緒に書くと、Engagementが高まる:メディアのFacebookページの場合平均の+120%、ジャーナリストのFacebookページの場合+64%増加。
詳細(続き)を読むように促すと、Engagementが高まる:メディアのFacebookページの場合平均の+60%、ジャーナリストのFacebookページの場合+37%増加。と
特定の発言を引用(例:声明からの引用、投稿を引用から始める等)するとEnagementを得られる:+145%増加(メディアのFacebookページの場合)
1行の投稿が最も効率的:メディアのFacebookページでは平均の19倍、ジャーナリストのFacebookページでは平均の15倍のフィードバックを得た。
次に効率がよいのは2行、ではなく4行と5行:メディアのFacebookページでは4行の投稿が平均の+50%、ジャーナリストのFacebookページでは平均の+60%のフィードバックを得た。
写真付き投稿は受けがいい:メディアのFacebookページの場合平均の+65%、ジャーナリストのFacebookページの場合+50%、Likeやコメントが増加。

その他記事内容の種類(感動を呼ぶ内容は2-3倍のフィードバック、国際ニュースは70%クリックが多い等)や投稿タイミングによる違い(週末がよい等)やなどについても触れられていました。

まぁ想定通りの調査結果でしたが、4行や5行の投稿が効率的、というのはちょっと驚きの結果でした。中途半端に長いよりは4−5行程度まで書いて分かりやすくした方がいい、ということなのかもしれないですね。








2011年7月25日月曜日

Facebookが始めると噂されているニュースサービス"Facebook editions"は、「シェアの法則」を実現するもの:共有を加速するキラーコンテンツとしてのニュースサービス




"Like"ボタン等のFacebookとの統合を開始した2010年以来、メディアサイトへのFacebookからのトラフィックは平均で300%以上増加しているという数字をFcebookは公開していますが、メディアとの関係をさらに推し進めようという動きがあるようです。
少し前のニュースになりますが、Forbesの報道によると、

Facebookは、複数のニュースサイトに"Facebook editions"を作るように依頼している。これは基本的にはFacebook上で読み、消費できるアプリ版のニュースサイトになる。

とのこと。

すでにCNNやthe Washington Post、The Dailyなど10前後のニュースサイトが参加を予定しており、早ければ9月には最初のFacebook editionsがローンチされるそうです

これに対し、Facebook側は、

現時点ではお伝えすることはありませんが、世界中に人気メディアサイトは、Facebookと連携しており、連携をよりよくする方法を定期的にパートナーと協議しています。

と、ニュアンスとしてはYesなのかなー、という感じの回答をしています。


・ソーシャルネットワークは現在「転換点」にある。次の5年間のトレンドは、繋がりの数ではなく、その上で何を築くことができるかになる。
・次の5年、Facebookにとって重要となる指標は、人々が得た価値の量、費やした時間、アプリの数、動かした経済などだ。
・共有をする人の割合は、指数関数的な割合で増加している。前年と比べ、一人当たりの共有量は約2倍。少なくとも今後2年間はこのトレンドが続くと思われる。
・われわれは(共有の成長に関する)指数関数カーブの「屈曲部」にいる。今後開発される機能は、共有に指数関数的成長をもたらす。

このように書かれているように、Facebookの次の成長の指標が繋がりの数から共有の数にシフトしようとしていることと、このFacebook editionsの動きは呼応しているといえます。

これまで、メディアサイトへのトラフィックを誘導する役割を行っていたと言ってもよいFacebookが、どのような取り決め(特に金銭面)で、このプロジェクトを進めているのかは分かりませんが、 この動きが本当なら、メディア以外の企業との関係も変わっていくことになるのでしょうか?

注目しておきたい動きですね。

ちなみに、ザッカーバーグ氏の発言に関してはloopsの斉藤さんの記事「ポスト・ムーアの時代。シェアの法則が加速するパラダイムシフトとは?」やTechWave湯川さんの記事「「もはやユーザー数に意味はない」FacebookのCEOが提唱する「シェアの法則」」が読み応えがあるので、まだの方はぜひご一読を。















2011年7月22日金曜日

ソーシャルメディア時代におけるコンテストの有効性




via flickr by US Army Korea - IMCOM 
先日、ゲーミフィケーションに関するエントリ「Googleも参画した、ゲーミフィケーションを取り入れたエコ生活啓発キャンペーンとその効果」を書きましたが、その事例でも使われていたようにゲーミフィケーションを導入する上で分かりやすいやり方がコンテストだと思います。

マーケティングにおけるコンテストの有効性はその長い歴史によって証明されていると言ってよいと思いますが、ソーシャルメディア時代になり、コンテストには新たな価値が生まれてきています。そのことがまとめられているエントリがあったので、抄訳にてご紹介。

コンテストはファンの基盤を作るのに有効なツール
Facebookページにおいて、コンテストはLikeを増やすための確実な方法です。コンテストを実施することで、実際に私のクライアントは数日から数週間でLikeを50から1000、15000から30000に増やしています。もちろんこれが唯一の効果測定ではありませんが、基本的な「入会して獲得」できるプレゼントキャンペーンは最適な手法となりえます。
コンテストはオーディエンスとの関わりあいを深める
ブランドと交流する人数を増やすだけでなく、コンテストによって繋がりをより深めることができます。写真や動画投稿などのUGCプロモーションなどがそのよい例です。UGCコンテストは15分程度の時間で参加でき、競争に人間味を与えるだけでなく、ブランドに対する個人的な投資を自然に生みだします。
コンテストは豊富な情報源
賞を提供することと引き換えに、 応募の過程において多くの人が情報を提供します。参加障壁を高くすることはよくありませんが、顧客について知る機会を逃す手はありません(例:好きな商品は何か、等の質問)。ただし、聞く内容は引き換えに提供するものとつり合いが取れている必要があります。また、募集過程のみならず、コンテストについてなされる会話から多くを学ぶことができます。
コンテストは消費者によるマーケティングを可能にする
以前はできなかったことですが、ソ−シャルメディアを通じたシェアによって、コンテストはマーケティングメッセージを増幅させることが可能です。例えばコンテストに投票の要素がある場合、参加者はソーシャルグラフにシェアすることで友人や家族に自分をサポートするようお願いします。

どれも基本的なことばかりですが、ソーシャルメディアにおけるコンテストの有効性が分かりやすく整理されていますね。

他にも、被リンクが増えることによるSEO効果などが得られますし、ゲーム性を加えることで先日御紹介した"Green Your House Challenge"の事例のように、サイト滞在時間が増え、再訪頻度を高めることにもつながるでしょう。



ご参考:




2011年7月20日水曜日

Googleも参画した、ゲーミフィケーションを取り入れたエコ生活啓発キャンペーンとその効果


最近目にする機会が増えてきた言葉「ゲーミフィケーション(Gamification)」。ゲーミフィケーションとは、ゲームで使われる手法やノウハウを多の分野に応用する取り組みのことですが、そのゲーミフィケーションを導入したことによる効果が公開されていました。

調査対象となったのはGoogleが新Google Analyticsのテストを行うために参加したRecyclebankの"Green Your House Challenge"。約49,000人が参加したこのキャンペーン、現在は終了していますが、その第2弾とも言える"Green Your Vacation Contest"が開催されています(7月下旬まで)。

さてそのキャンペーンの内容ですが、サイト上の仮想の家の中に用意されたエコロジーな生活をするためのクイズに答えてポイントをため、100以上も用意されたプレゼントを獲得する、というもので、優勝は1万8千ドルのLG製のENERGY STAR推奨キッチンアプライアンスへのリフォームが提供される、というもの。

クイズは例えばこんな感じです(↓ は、Chromeだと表示されないかもしれません)。


また、より多くの友人をキャンペーンに招待するとポイントを増える、という参加者を増やす仕組みも用意されていました。

さて、ゲーミフィケーションを施した、このコンテスト、いったいどのような効果があったのでしょうか。Googleとともに参画したROI Researchのデータによると、

ゲーミフィケーションは、積極的なエコ活動を増やすことができる:このチャレンジの参加者の97%が環境保護の知識が増えたと回答。
ゲームはソーシャルと環境保護活動を促すことができる:54%の既存メンバーと新規のメンバーの58%がこのチャレンジに参加したことによって、エコ活動をすることに対して積極的になったと回答。
ゲームは実際のエコ活動を生みだす力を持っている:コンテストの実施前と後とで報告された活動内容を比較すると、Green Your Home Challengeで取り上げられた活動に増加が見れれた他、中にはゲーム実施前には全く報告されていなかった活動もあった(例:消灯する人が44%増加し、環境にやさしい電球を使用し、水やエネルギーの無駄な消費をを減らす人がそれぞれ32%と36%増加した。また、14%が国内生産品を使用し、7%が衣類をつめたい水で洗うようになったと回答。これらはチャレンジ実施前にはどちらも0%だった)。
ゲームは教育のためのツールとして効率的かつ魅力的である:企業やブランドが情報を伝え教育を行うのにオンラインゲームやコンテストを行う事に86%が賛成し、73%がゲームやコンテストは企業が参加者と交流するのによい方法得あると考えている。

という調査結果になったそうです。


また、Google Analyticsのデータによると、ゲーミフィケーションによってサイト滞在時間が平均6分から18分に増加し、週に1度はサイトに訪問する人の割合が23.7%から45.4% (91.6%増)になったそうです。

参加者の環境保護に関する知識や活動が増え、サイト訪問に関する数字も自然といい結果となった、という良いことづくめなこのお話。参加者へのプレゼントも協賛を募っていると思われるので(告知のコストが不明ですが)、低コストで運営してROIも悪くなさそうですね。

調査のフルレポートはこちらからどうぞ(要登録)。














2011年7月13日水曜日

アメリカのソーシャルコマース事情と、Facebookページの「いいね数」ではなく「訪問者数」に関する調査




Facebookをはじめとするソーシャルメディアが経営にダイレクトにインパクトを及ぼすものがソーシャルコマースなわけですが、"f-commmerce"が普及しているとみられているアメリカでの現状はどうなっているのでしょうか。 

Web解析ソリューション等を提供するCompete社による、ソ−シャルコマースの調査データが一部公開されていました(N=3,269, 調査期間:2011年4/14-5/5)。

消費者の1/4は、流通やコンシューマ製品の公式Facebookページを少なくとも月に1度訪れている
・そのうちの56%が、Facebookページの訪問目的は最新の特売情報の取得である、と回答
20%以上がFacebookページが購入決定において「影響がある(16.7%)」「とても影響がある(6.2%)」と回答

一方、e-commerceのソリューションプロバイダのAbility Commerce社の調査によると、

・上位500のインターネットリテールの79%が、Facebookページを開設している。
・一方、アプリやウィジェットを通じてソーシャルネットワークからの購入を可能にしているのはわずか12%

とのこと。

また、Shop.orgcomScoreSocial Shopping Labsの共同調査2011 Social Commerce Studyによると、

半数以上(53%)のFacebookユーザは、Facebook経由で流通系の企業の公式サイトに訪問しており、35%がFacebook経由で購入したいと回答

というデータもあるそうです。

こうしたデータを並べてみると、確かにソーシャルコマースには大きな可能性を感じますし、参入しない手はないな、と思わされます。

また、Compete社の4月に公開された調査データが面白い内容だったので併せてご紹介。

調査内容はFacebookページへの訪問数と自社サイトへのトラフィックの比較(いずれも2011年2月のデータ)。

これまでの調査では、Facebookページは自社のWebサイトよりもよりパワフルだ、というような議論が、自社サイトへの訪問者数と、「Likeされた数」で比較されるケースが多かったのですが、Compete社のデータはFacebookページへの「訪問」なので、自社サイトとの比較としてはフェアと言えるでしょう(注:この数字にはLikeした人のWallへのフィードは含まれていないので、接触数という意味ではありません)。

その結果がこちら。

uvs to facebook pages

調査によると、2月のFacebookページの訪問者数はWalmartが首位でユニークビジター数は100万弱。平均は8万7千という事なので、日本でも運営の際の参考になるかもしれませんね。

さて、さらに興味深かったのが、Facebookページと同一ブランドの公式サイトとのトラフィックの比較。このインデックスで1.0以上になると、Facebookページの訪問のほうが、公式サイトの訪問を上回っている、という事を意味しているそうです。


index of facebook page uvs to domain uvs


こうしてみるとFacebookページの訪問者数が上回っているのはAppleのiTunesのみ

単純に「Facebookがあればホームページは要らない」という話にはならないが理由がこのデータにも表れていると思います。

残る疑問はなぜiTunes?という事になるのですが、レポートでは、

AppleのiTunesのFacebookページは、限定ものや、無料の音楽、ポッドキャストやランキングなどの様々な活動やコンテンツや反映されている一方、iTunes.com自体は、iTunesのソフトのダウンロードが主な訪問目的で、楽曲はインストールされたiTunesやFacebookのような誰でもアクセスできる「店頭」で購入されるからだろう。

と分析されていました。

Facebookが音楽サービスに乗り出すのでは?というもある中、このデータはちょっと気になりますね。

蛇足:昨日参加したセミナーで、株式会社アラタナの佐藤さんが、facebookですごいと思う事のひとつは「誕生日通知」と、おっしゃっていました。確かに、これまでおめでとうと言ったこともない人におめでとうを言う機会を提供するこの誕生日通知、ものすごくCTRが高そう。このFacebookの「キラーコンテンツ」、技術的に可能なのかどうかは別として、ヒネリを効かせてf-commerceに活かしてみたいですね。ちょうど、おめでとうを言った人のし好に合ったプレゼント購入を誘う広告がさりげなく表示されている、というような。。。ちょっといやらしすぎですかね(笑)。





























2011年7月12日火曜日

Google+とFacebookのサービス比較をしたinfographic




Google+がローンチされてから約2週間がたちました。すでにフォードのように企業としてGoogle+に乗り出しているところもある一方、年内には企業向けページのサービスも開始する、という話もあります。

さて、Google+といえば、Facebook対抗といってもいいと思いますが、それを分かりやすく解説したインフォグラフィックがありました。

Google+のサークルズは、Facebookのリスト
Google+のビデオチャットルーム(hangout)は、Facebookのビデオチャット
Google+のグループチャット(Huddle)は、Facebookのモバイル向けチャット
Google+のlocationsは、Facebook Places(日本だと「スポット」)
Gogleの「+1」は、Facebookの「Like」
などなど。

FacebookにあってGoogle+にないものとして、企業向けページ、ゲーム、Questionsが挙げられています。
まぁこの逆を比較するinfographicを作ったらとんでもないことになりそうですが。





2011年7月7日木曜日

アメリカで最もトラフィックを生み出しているSNSはFacebook、ではなくStumbleUpon




アメリカで最も多くのWebへのトラフィック誘引を生みだしているのはFacebook、ではなく、StumbleUponなのだそうです。

最新のStatCounterの調査データが上のグラフなのですが、確かにFacebookが減速し、StumbleUponがTopになっています。

StumbleUponについては、以前「Facebookの"Like"ボタンにまつわる小ネタ:Likeのマッシュアップサイトから"悪魔色"のボタンまで」というエントリでも触れましたが、セレンディピティ型SNSとも"Web discovery engine"とも呼ばれるもので、「Stumble! ボタン」を押すだけで、自分の気になるジャンルで、だれかが推薦している人気のあるエントリーやサイトが次々と現れてくる、というものです。

くわしくは、こちらのデモで実感していただくか、KNN神田さんの記事"セレンディピティ型SNS" Stumble! upon,やはりすごい!をご覧ください。

このStumbleUpon、ここに至るまで紆余曲折があり、

創立は2001年。2007年にeBayに7千5百万ドルで買収されたものの、事業は振るわず、2009年共同創設者であるGarrett Camp氏とGeoff Smith氏が投資家とともに買い戻した。(via gigaom.com)

という歩みをたどっています。

その2年後、StumbleUponは華麗にカムバックを果たしたわけですが、

1千7百万ドルを調達して、モバイルとテレビの領域にサービスを拡大、 収益構造も改善し、"paid discovery(有料でユーザーのストリーム内にコンテンツを表示するもの)"の提供を開始。2月には2週にわたってFacebookを抜きTopに躍り出た(が、すぐ逆転された)。

とのこと。

その時のチャートがこちら。 

今回の再逆転は、Facebookの成長もさすがに鈍化してきた、というようなもある中でのことなので、しばらくは存在感を発揮するかもしれないですね。

華々しくデビューしたものの、あれどうなったっけ?というようなスタートアップが多い中、このStmbleUponのカムバックは、なんだか元気をくれる話です。


Facebookでコメントする

ご参考:













2011年7月6日水曜日

Greenpeaceのマテル社襲撃キャンペーンから学べる、ソーシャルメディア活用5つの秘訣




現時点での今年のベストソーシャルメディアキャンペーン」というエントリがあり、その中で先月発生した国際環境保護NGOのGreenpeaceが、玩具大手メーカーMattel 社の製品パッケージに熱帯雨林を伐採した材料が使われていることを非難したものが取り上げられていました。国内でもニュースになっていたので御存じの方も多いかと思いますが、備忘録的にエントリを。

ちなみにこのGreenpeaceのキャンペーンでは、リアルを起点に「ソーシャルメディア」をチャネルのひとつとして連動させており、ソーシャル単体の話ではありません

そのリアルの部分がまさに上の画像ですが、Los Angels Timesの記事によると、 
火曜の朝、El Segundoの本社に出社したマテルの社員は、彼らの製品である人形のKenを模した巨大なバナーが、同社の熱帯雨林の伐採をについて非難しているのに驚かされた。
8人が逮捕されたこのキャンペーンは、同社がインドネシアの森林伐採を行っている企業との取引をやめるよう訴えるもので、Greenpeaceによるとその会社はぬいぐるみの包装を提供していることが研究所の調査で明らかにされた。

逮捕されたのはビルをよじ登った活動家たちだけではなく、下の動画の1分30秒目あたりから登場するピンクのブルドーザーに乗って登場したBarbieに扮した女性も逮捕された模様。


ここまでならあまりソーシャルとも言えませんが、このキャンペーンのランディングページを訪れるとその工夫が見てとれます。

Kenを登場させて作成した今回のキャンペーンの趣旨を伝える動画、マテルのCEOに今すぐ訴えよう、というメール送信ツール(文面付き)、TwitterやFacebookに連動させる機能などがシンプルなランディングページに配されています。

実は、Greenpeaceがネスレの熱帯雨林伐採を抗議したときのエントリ「ネスレのFacebookファンページ炎上に見る、ソーシャルメディアで解決できないこと、できるかもしれないこと」のときのスキーム

1. 3/17 ロンドンのネスレ本社前に、Greenpeaceがオランウータンのコスチュームを着て抗議活動を開始。
2. 同日、職場でキットカットを食べている男性が実はオランウータンの指を食べているビデオをYoutubeに公開。
3. これがNGO団体ネスレのやステークホルダー/アンチネスレファンを刺激し、Facebookファンページも炎上。
4. 3/18 英Gardian紙が、"Nestlé is fighting a PR battle with Greenpeace" と報じ、世界的なニュースとなる。

と、今回のマテルへの抗議キャンペーンは似たようなスキームであることが分かります。ランディングページの構成要素も似ています。

2回のGreenpeaceのキャンペーンから学べることをまとめると、

・ソーシャルメディアをインパクトのあるリアルと連動させる
・趣旨を分かりやすく伝える動画を活用する
・シェアを促す
・すぐにアクションに参加できるツールを提供する
・心情に訴えかける要素(この場合、危機に瀕する熱帯雨林の動物、ケンとバービー等)を織り交ぜる

というころでしょう。

Greenpeaceから学ぶ、というのもいささか微妙な感じがしますが、スキームとしては基本に忠実だなぁと思います。

(この抗議を受け、3日後の6月11日にマテルはサステナビリティに関するポリシー変更を発表しました。)















2011年7月4日月曜日

Google+の秘密兵器はAndroid




先週のgoogle+のニュース、大きな反響を呼びましたが、筆者のエントリを振り返ってみると、Go ogleはその研究「強い絆、弱い絆、一時的な絆:Facebook対抗サービスの開始が噂されるGoogleが、ソーシャルメディアをどう見ているかのプレゼン」 をついに形にしたんだな、という事が分かります。

特に上の図が示すgoogle+の「サークル」における思想(サークルを利用すると、実生活と同じように、遊び友だちのサークル、両親のサークルなどを別々に作成できる)は、まさに下のプレゼンの図の通りだと思います。

さて、Facebookへの対抗にあたるこのgoogle+が、Facebookをひっくっリ返せるかどうかは別として、ソシャルネットワークの特性とgoogle+の相性の良い面について書かれた記事があったのでご紹介。

Google Plusの秘密兵器はAndroid
2011年5月時点で、毎日50万以上ものAndroid端末がアクティベーションされていて、世界中に1億台以上のAndroid端末があります。この数字はGoogle Plusのインストール見込み数といえます。そして、ソーシャルネットワークにおける成功、それは写真です。Facebookはいま世界最大の写真共有サービスになっています。
”オプトイン”の機能である、Google Plusの”Instant Uploads”を使うと、携帯の写真は即座にオンラインにアップされ、それらはデフォルトであなただけにしか見れないプライベート設定になっています。後でそのプライベートな写真アルバムから適したグループに共有することができます。


確かにFacebookに投稿される写真の点数はこの夏、1,000億に達する、という話もあります。
また、写真共有サービスのflickrにおいてiPhone4が人気のカメラの第1位であり、


このflickrの人気ランキングにおいて、

Appleは数種類のiPhoneモデルしか販売していないが、Androidの市場シェアは何百種類もの製品を網羅している。それらをひとまとめにするとAndroidは間違いなく一大勢力だ(via japan.cnet.com)

ということ考え合わせると、Google Plusの秘密兵器はAndroidということには説得力があります。

また、プライベートなアルバムの写真共有をメールで行う、という機能もあり、Google+を使っていない人を誘導する役割を持たせることが可能でしょう。

何はともあれ早く使ってみたいですね。










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