via blog.compete.com
Facebookをはじめとするソーシャルメディアが経営にダイレクトにインパクトを及ぼすものがソーシャルコマースなわけですが、"f-commmerce"が普及しているとみられているアメリカでの現状はどうなっているのでしょうか。
・消費者の1/4は、流通やコンシューマ製品の公式Facebookページを少なくとも月に1度訪れている。
・そのうちの56%が、Facebookページの訪問目的は最新の特売情報の取得である、と回答。
・20%以上がFacebookページが購入決定において「影響がある(16.7%)」「とても影響がある(6.2%)」と回答。
一方、e-commerceのソリューションプロバイダのAbility Commerce社の調査によると、
・上位500のインターネットリテールの79%が、Facebookページを開設している。
・一方、アプリやウィジェットを通じてソーシャルネットワークからの購入を可能にしているのはわずか12%
とのこと。
半数以上(53%)のFacebookユーザは、Facebook経由で流通系の企業の公式サイトに訪問しており、35%がFacebook経由で購入したいと回答
というデータもあるそうです。
こうしたデータを並べてみると、確かにソーシャルコマースには大きな可能性を感じますし、参入しない手はないな、と思わされます。
また、Compete社の4月に公開された調査データが面白い内容だったので併せてご紹介。
調査内容はFacebookページへの訪問数と自社サイトへのトラフィックの比較(いずれも2011年2月のデータ)。
これまでの調査では、Facebookページは自社のWebサイトよりもよりパワフルだ、というような議論が、自社サイトへの訪問者数と、「Likeされた数」で比較されるケースが多かったのですが、Compete社のデータはFacebookページへの「訪問」なので、自社サイトとの比較としてはフェアと言えるでしょう(注:この数字にはLikeした人のWallへのフィードは含まれていないので、接触数という意味ではありません)。
その結果がこちら。
調査によると、2月のFacebookページの訪問者数はWalmartが首位でユニークビジター数は100万弱。平均は8万7千という事なので、日本でも運営の際の参考になるかもしれませんね。
さて、さらに興味深かったのが、Facebookページと同一ブランドの公式サイトとのトラフィックの比較。このインデックスで1.0以上になると、Facebookページの訪問のほうが、公式サイトの訪問を上回っている、という事を意味しているそうです。
こうしてみるとFacebookページの訪問者数が上回っているのはAppleのiTunesのみ。
単純に「Facebookがあればホームページは要らない」という話にはならないが理由がこのデータにも表れていると思います。
残る疑問はなぜiTunes?という事になるのですが、レポートでは、
AppleのiTunesのFacebookページは、限定ものや、無料の音楽、ポッドキャストやランキングなどの様々な活動やコンテンツや反映されている一方、iTunes.com自体は、iTunesのソフトのダウンロードが主な訪問目的で、楽曲はインストールされたiTunesやFacebookのような誰でもアクセスできる「店頭」で購入されるからだろう。
と分析されていました。
Facebookが音楽サービスに乗り出すのでは?という噂もある中、このデータはちょっと気になりますね。
蛇足:昨日参加したセミナーで、株式会社アラタナの佐藤さんが、facebookですごいと思う事のひとつは「誕生日通知」と、おっしゃっていました。確かに、これまでおめでとうと言ったこともない人におめでとうを言う機会を提供するこの誕生日通知、ものすごくCTRが高そう。このFacebookの「キラーコンテンツ」、技術的に可能なのかどうかは別として、ヒネリを効かせてf-commerceに活かしてみたいですね。ちょうど、おめでとうを言った人のし好に合ったプレゼント購入を誘う広告がさりげなく表示されている、というような。。。ちょっといやらしすぎですかね(笑)。
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