2010年2月17日水曜日

伝統的なPR手法とソーシャルメディア活動が必要な理由:「自分と同じような人」の信頼性の「希薄化」によって高まる伝統的な信頼性獲得サイクルの価値



受け取る情報があまりにも多くなりすぎ、またマーケターによるソーシャルメディア活用が多くなりすぎたために、「自分と同じような人」ではなく専門家や企業トップの生の発言の信頼性が相対的に増した

ということを示している調査データをご紹介しましたが、実はこれは別の見方をすると、従来のPR手法が活きてくるということでもあります。

さらに進めるて考えてみると、このことはPR代理店にとっては活躍する場が広がることを意味しています。PRは、企業、NGO、役員や社員を特定の案件に関しての専門家としてポジショニングさせることについて何十年もの経験があるからです。そのととソーシャルメディアにどんな関係が?大いにあります。ソーシャルメディアはソートリーダーシップ(先進的な考え方を示しコミュニケーションをしていくこと)を確立するためにもっともスピーディで効率的な方法だからです。オンラインでのソートリーダーシップを通じて信頼を獲得していくことがますます重要になります。

Taking this a step further, this is where PR agencies shine. We have decades of experience positioning companies, NGOs, execs and employees in the ranks as subject-matter experts. So what does this have to do with social media? A lot. Blogs, Facebook, Twitter, YouTube, you name it are by far the fastest and most effective ways for an any individual or a company to build a thought leadership footprint. All it means that we'll have to work harder to build credibility through online thought leadership.(steverubel.com)

この文脈から考えると、従来主にB2Bの目的で行っていたいわゆる「企業広報」をB2C目的に行うことがこれからの消費者とのソーシャルメディアコミュニケーションにおいては重要になる、ということなると思います。

このことは日本でも企業の社長や政治家がTwitterを始めて注目されている動きとも合致していると思います。

また、ソーシャルメディアで企業広報を行うことには顧客に直接リーチすることのほかに、別の利点があります。

記事のネタを探す際にジャーナリストの89%がブログを、65%がFacebookやLinkedInのようなSNSを、52%がTwitterなどのマイクロブログを閲覧する。(記者とソーシャルメディアの関係

上の画像にもあるように、調査結果では「専門家の記事」「ビジネス誌の記事」の信頼性が増加しています。そしてその記事を書いている記者や専門家は、ソーシャルメディアでネタ探しをしています。

顧客にリーチできないのであればソーシャルメディアを通じたコミュニケーションを行っても意味がない、ということにはならなそうですね。









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