2011年8月1日月曜日

検索連動型の「プロモツイート」の発表から1年経て登場したTwitterの新広告「プロモツイート」を解説:ユーザー体験への配慮に対する回答




Twitter社のブログで公開された、新広告「プロモツイート」こと"Promoted Tweets"。

プロモツイートは、通常のツイートと同様にタイムラインに一度だけ表示され、時間とともに表示場所は下へと下がっていきます。また、一回クリックするだけでかんたんにプロモツイートを削除することもできます。

このように説明がされているものの、いったいどういうユーザー体験になるのかがよくわかりません。

と、いうことで確認した結果をご報告。

1. Twitter社が最も大切にしていることはユーザー体験
Forrester researchの記事にも下のように書かれていましたが、まず大前提としてユーザー体験重視があります。

「Twitter社にとっての最優先事項は、ユーザー体験」(Twitter社の Global RevenueのPresident、Adam Bain氏)。

もともと、この"Promoted Tweets"の構想が公のものとなったのは、2010年の4月。当時のThe New York Timesの記事をみると、このように書かれています。
TwitterがPromoted Tweetsと呼ぶ広告プログラムは、Twitterユーザーがキーワード検索を行ったとき、広告主があらかじめ購入した自社の広告へのリンクが表示される。ゆくゆくは、ユーザーにとって適切な内容であることを前提に、宣伝の投稿をTwitter投稿のストリームの中に表示させる予定だ。
こちらがその時に公開された画像(via adage.com)。

この検索連動型のプロモツイートは現在も販売が続けられているようで、今Promoted trendになっている#SharkWeekを検索してみると表示されます。(ちなみにこのプロモツイートは検索結果の最上位に常に表示されて消えることはありません。)

さて、最初の発表から1年以上を経て改めて登場したのが、今回のPromoted Tweets、「ユーザにとっての内容の適切さ」を、どのように担保しているのでしょうか?

2. プロモツイートを表示できるのは自分のフォロアーに対してのみ
そのユーザー体験重視の姿勢を具体的に実現しているのが、この仕組み。

プロモツイートは、自分のフォロアーに対してしか表示させられません。別の言い方をすると、自分がフォローしているアカウント以外のプロモツイートは表示されない、という事になり、一種のオプトインといってもいいと思います。

実際に、Twitter社のブログで公開されていた、パートナー企業を複数フォローしたところ、ジェットブルー航空のプロモツイートが表示されました。


3. プロモツイートのメリットはタイムラインを超えて表示できること
上の画像のスクリーンショットをとったのは、7月30日ですが(参照:プロモツイートの上に写っている日経電子版の記事の日時)、プロモツイートそのものは、7月29日付で出されていることが分かります。

これは要するにどうしても伝えたい情報がタイムラインで流れて行ってしまうのを防ぎ、確実に表示させることができるということで、プロモツイートの最大のメリットと言えます。 

4.一期一会
公式ブログの説明によると、

プロモツイートは、通常のツイートと同様にタイムラインに一度だけ表示され、時間とともに表示場所は下へと下がっていきます。また、一回クリックするだけでかんたんにプロモツイートを削除することもできます。

という事ですが、その画像がこちら。

実際にはクリックではなく、リフレッシュをしたのですが、確かにタイムラインから消えてしまいました。

さて、プロモツイートが具体的にどのような体験になるのかをみてきましたが、Twitter社の幹部が説明するように、ユーザー体験に非常に気を遣ったものであると言えます。

Twitterはこれまで、トレンドの枠にハッシュタグなどを表示するPromoted trends、おすすめアカウントに表示させるPromoted accountsという2つの広告商品を出していましたが、

こうした有料の仕組みは、キャンペーンなどの仕掛けをする際、会話の活性化やアカウントのフォロアー獲得などに役立つもの。効率的に活用したいですね。





















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