2011年8月9日火曜日

企業が未だソーシャルメディアに手つかずなのは、40才のマーケティングディレクターのせい?




via flickr by Claus Rebler

先週多くの人に共有されたテレグラフ紙の記事がありました。

それは、「企業が未だソーシャルメディアに手つかずなのは、40才のマーケティングディレクターのせい」という刺激的なタイトルの記事でした。

記事は昨年のGoogleのカンファレンスが行われた際に、「残り100枚、1枚550ドル。プロモーションコードが使えます」という1つのツイートで11分間で売り切れにした、という事例紹介から始まります。

こうした事実があるにも関わらず、企業がソーシャルコマースに取り組まないのはなぜか(アプリやウィジェットを通じてソーシャルネットワークからの購入を可能にしているのはわずか12%というデータもあります)?

それは企業の役員が状況を理解してないからではないのか?という流れで、40才のマーケティングディレクターのキャリアパスの描写を通じて解説されていました。以下、かいつまんでご紹介。

あなたの会社の40才のマーケティングディレクター

1988年に高校を卒業(そのころ学校にはコンピューターはない)。その後数学を勉強することはなく、マーケティングに興味を持つ卒業生は、英語、外国語、歴史などを学ぶ。

・大学を首席で卒業した彼らは、広告代理店に入社し、アカウント担当となる。

・数年を代理店ですごしたのち、クライアント側で仕事を始める。90年代をビルボードのキャンペーンや、広告基準局との討論、大手企業とのジョイントプロモーションや、セレブリティへのスポンサーなどを行う。人生はとても楽しかった。

彼らは30才になり、ドッドコムバブルが到来。彼らの少数の先進的な人々が起業家となった。残りは同じ仕事を続け、商品発売までに18カ月を要し、クリスマスの9カ月前から流通とプランニングすることを学んだ。

・そうしている間、彼らが学校で避けてきた数学が背後に迫っているのを感じていた。

10年前、マーケティングといえば1000万人が視聴するテレビコマーシャルに何百万ドルも使うことを意味していた。

Googleがアドワーズとともに躍進し、CPCベースで顧客を購入可能にし、マーケターはSEOやリスティング広告やアフェリエイトといったこれまで経験したことのないものを学ばなければならなかった。

・そしてFacebookが登場し、再び状況を変えた。今はターゲットは5000人だけでよく、彼らが2万人に影響を与え、それがさらに20万人に影響を及ぼす。

マーケティングは分析と計算が全てになり、投資判断は日々おこなわれるようになった。データ、データ、データ。

20年間学んできたものとは全く異なるスキルが、マーケティングディレクターに求められるようになったが、計算ができず、Facebookのsponsored storiesやオープングラフを理解しないものが依然決定権をもっている。

← イマココ、という感じでしょうか。

いやいや、広告だって必要でしょ、とか、ベテランのマーケターも新しい手法やその分析方法を学んでるでしょ、とか、なんでマーケティングに興味のある学生が英語や外国語を先行するの?など突っ込みどころの多さも含め、この記事が多くの人に共有された模様。

にしても、生々しい、現実的にありえそうな話だと思います。

また、こうしたジレンマは、マーケターに限った話ではないでしょう。

消費者と直接つながることが容易になり、コミュニケーションができるようになった今、セールスからカスタマーサポート、商品開発や改善のリサーチがソーシャルメディアである程度可能となり、企業のあらゆる側面でマインドセットの更新が求められています。

こうした時代の変化に取り残されないためにも、日々勉強ですね。



 ご参考:













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