2010年1月26日火曜日

マーコムにおけるクラウドソーシング、なんと魅力的な響きではないでしょうか!?:ユニリーバの選択

Unilever - IMG_3156CopyWeb by CB Images - Charles Batenburg -.

 via Flickr

様々な画期的な広告、ソーシャルメディアマーケティングで知られるUnileverが、数年来実績を残してきたLoweというロンドンの広告代理店との契約を先々週破棄して大きな話題になったそうです。

通常の代理店契約解除の際には、別の代理店が契約を結ぶものですが、Lowe社の場合はそうではなく、Unileverの言う "Crowdsourcing" がそれに代わるそうです。

おお、マーコムにおけるクラウドソーシング、なんと魅力的な響きではないでしょうか!?

テレビとプリントの優れた広告提案に対して$10,000を提供するという、この "Crowdsourcing" とは何ぞや、ということと、Unileverのそれが本物なのかが検証されていたのでサマライズしながらご紹介。

Crowdとは、デジタル上の"The Wisdom of Crowds(知の集積)"であり、そこでは一個人が中心的な影響力を発揮することはなく、コラボレーションを通じて、"collective intelligence(集団的な知)"が生まれる。Wkipediaがその良い例。

Crowdsourcingというのであれば、 このコラボレーションの過程が大切。例えるなら、消費者のクリエイティブ作品から選ばれた、ドリトスのスーパーボウルの広告などがそれにあたる。

ところが実際にUnileverが行おうとしているのは、「プロによる」質の高いクリエイティブなアイディアを安く仕入れることで、
恒常的に広告案のコンペを行うようなもの(an ongoing contest to create new advertising executions)
とのこと。

そう聞くと少し残念な感じもしますが、通常の広告提案と、文字通りの完全にオープンなCrowdsourcingとの中道を行く、バランスのとれた選択なのかもしれません。

引き続き今後の作品に注目してみたいというものです。

Posted via email from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点

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