2011年9月27日火曜日

Facebookへの自動投稿は、engagementを減らしているかも、という調査データ




22日開催された年次カンファレンスf8で、Timelineや新Open Graphなどが発表され、Facebookからはますます目が離せなくなってしまいましたね。

さて、それとは少し異なる話題ですが、HootsuiteやTweetDeckを使って、TwitterとFacebookに同一のコンテンツを同時投稿、というようなFacebookページの運用をしているケースも多いと思いますが、実はちょっと注意が必要かもしれません。

Facebookへの自動投稿は、Engagementを減少させる、という調査データが公開されていました。

Facebookへの投稿コンテンツの分析ツールを提供している、その名もEDGERNAK CHECKERによる、合計10億以上のファン数(重複を含む)になる5万ページの100万以上の投稿を分析した結果によると、

Facebookからの投稿に比べ、サードパーティAPI経由の投稿は、Likeやコメントなどを受ける割合が7割も低い、ということが分かったそうです。

その原因はいろいろと考えられるようで、

1. FacebookはサードパーティAPIのエッジランクにペナルティを課している
2. FacebookはサードパーティのAPI経由の投稿を見えなくしている
3. スケジュール化された投稿の割合が高い
4. コンテンツがFacebookに最適化されていない

ということになるようです。

1. については憶測の域を出ないでしょうが、Facebook自体の利用頻度を下げるサードパーティAPIのエッジランクを低くなるように設定することはできるでしょう。

2. については下の画像の通り。ハイライトではなく、最新情報のほうを見るとよく出てきますよね、これ。API経由の投稿がまとめられて見えなくなっています。


まぁ、これもハイライトと最新情報の統合によって目にすることも無くなるのでしょうが、、、

3.については、数日も前から話題になりそうなコンテンツを用意することはできない、という趣旨のようです。これについては、「普段の会話が重要」とするStream marketingの視点からは納得のいく話。

4. については、写真(サムネイル)付きの投稿の反応がいいことを考慮すると、Facebook上でコンテンツを最適化する必要性があることが容易に理解できます。

複数のソーシャルメディアを一元管理するのは運営側にとっては理想的ですが、コンテンツは情報の受け手の視点に立って最適化する必要があり、そのひと手間を惜しんではいけませんね、ということ。肝に銘じておきましょう。


ご参考
















2011年9月20日火曜日

ソーシャルメディアへの投稿コンテンツ、自社コンテンツ以外への誘導がある方が結局は効率的、というデータ




Via Flickr by Swirll

ソーシャルメディアマーケティングでは、自社の宣伝ばかりではなく、会話的なものやZapposのように競合の情報であってもお客様の役に立つ情報を伝えることが大切、といわれるのは良くいわれる話ですが、でもそれってどのくらいの割合で行うのが適正なのか、というのは気になるところ。

ソーシャルメディアマーケティングのダッシュボードなどのソリューションを提供するArgyle Social社が行った、調査データがその疑問に対する一定の目安になるかもしれないのでご紹介。

対象となったのは、Argyle Social社の顧客のtwitterや、facebook、LinkedInでの投稿約1500件(期間は2010年11月~2011年11月)。対象企業は幅広い業界で企業規模も様々とのこと。

調査のサマリが下のグラフにあたるわけですが、

Creation vs Curation

・Created:自社サイトへの誘導リンク付き投稿
・Curated:他社サイトへの誘導リンク付き投稿

という意味で、上のグラフの読み方としては、

・自社のコンテンツが0~25%の企業:30%(キュレーター型)
・自社のコンテンツが25~50%の企業:40%弱(バランス型)
・自社のコンテンツが50~75%の企業:20%弱(バランス型)
・自社のコンテンツが75~100%の企業:10%強(自己プロモーター型)

となります。

調査で使用されている言葉をそのまま使うと、対象企業の3割がキュレーション中心型で、約1割が自社コンテンツ中心型、ということになります。

自社コンテンツ中心型は意外に少ないんだな、という印象です。

で、ここから先が本題になるのですが、投稿されたリンクのクリック数等を比較したところ、次のような結果が見えてきたそうです。

キュレーター型(自社以外へのリンクが75%以上)1投稿あたりクリック数:47.8
1クリックあたりのコンバージョン:0.2%
1投稿あたりのコンバージョン:.10
  
バランス型(自社以外へのリンクが50−75%)1投稿あたりクリック数:38.4
1クリックあたりのコンバージョン:2.5%
1投稿あたりのコンバージョン:.95
  
自己プロモーター型(自社へのリンクが50%以上)1投稿あたりクリック数:17
1クリックあたりのコンバージョン:2.4%
1投稿あたりのコンバージョン:0.41

ここでいうコンバージョンが何を意味しているのかまでは分からなかったのですが、自社の宣伝以外のものを織り交ぜながら投稿するほうがビジネスへの貢献に繋がりやすいということになりそうです。

さらにサンプルの中でコンバージョンが高った上位5社の結果に絞ってみると、自社サイトへの誘導が41.6%で、これが最適バランスなのではという結論でした。

この数字を信じるかどうかは別にして、ここでのポイントは、自社の話ばかりではコミュニケーションが盛り上がらない、ということだと思います。

競合へのリンクを張るということは難しいかもしれませんが、たとえば業界内の話題に触れることでThought Leadershipを示すということもできるでしょうし、売りたい商材に合わせた関連話題を提供して盛り上がる、というようなことでもいいでしょう。要するにオーディエンスが求めている情報を提供する、その一言に尽きるといってもよさそうです。

自社コンテンツしか投稿していない企業にとっては、試してみたいアプローチですね。


















ご参考:

2011年9月14日水曜日

Foursquare + Monopolyなゲーミフィケーション:Foursquaropoly




アメリカのスマートフォンユーザーの利用動向調査が先日公開されていましたが、このthe Pew Research Centerの調査を通じて明らかにされたことの一つが、

チェックインサービスを利用するのは、スマートフォンユーザーの12%に過ぎない

ということ。

「スマートフォン利用者の60%以上が位置情報系のアプリを使っていない」という調査データもあり、まだまだ利用率は低いといえます。

Foursquaropolyは、そんな位置情報サービスの利用率を、高めてくれるかもしれない、Foursquare連動のゲーム。


画像のロゴのキャラクターを見ればわかるとおり、そのコンセプトはFoursquare + monopolyで、街全体をボードに見立ててしまおう、という野心作。

その紹介動画がこちら。



要するに、

・プレイヤーは100,000ドルからスタート。
・街中の物件を購入。
・自分が購入した物件にチェックインがあるとそれが収入になる。
・毎月賃料を支払わないと所有権を失う。
・物件の売買が可能。
・最も利益を上げたものが、その街の象徴ともいえる物件の購入が可能。

ということのようです。

これはちょっと面白そうですね。

これもいわゆるゲーミフィケーションの一つだと思いますが、Foursquareにモノポリーというよく知られたゲームが加わることで、単に自分の知っている場所にチェックインするだけではない楽しみが加わります。

現在Foursquaropolyは開発中とのことで、その最新状況が@Foursquaropolyで、随時更新されるそうです。当初はニューヨークが舞台でサービスインになるのでしょうが、どんな仕上がりになるのかちょっと楽しみですね。



















2011年9月12日月曜日

bitly社によるリンクのライフタイム調査:短い「リンクの半生」を延命させるには?




短縮URLサービスを提供するbitly社が、共有されるリンクのライフタイムに関する調査データを公開していました。

bitly社の調査を通じて示していたのが、「リンクの半生」。

これは何かというと、

ピークに達した後、リンクが総クリック数の半分を受けるのにかかった時間のこと

ということなのですが、上のグラフを見るとよくわかります。

これは8月24日、アメリカの東海岸でマグニチュード5.8の地震が発生した時、twitter経由で共有されたワシントンポストの記事のクリック数を1分ごとに見たものですが、リンクが共有された約2分後にピークの500クリックに達し、その後5分後には総クリックの半分に達したことを示しています。

bityでは人気のあった1000のリンクを分析したところ、同じような傾向がみられたとのことで、そのまとめが下のグラフ。

各チャネルにおける平均のリンクの半生は、

twitter:2.8時間
Facebook:3.2時間
ダイレクト(メール経由など):3.4時間
YouTube:7.4時間

ということになるそうです。

YouTubeのみピークの表れ方が異なり、リンクのタイフタイムも平均の倍近くになっています。

動画の共有・浸透の仕方は、通り一遍ではないということなのでしょうか。

それを除くと概ねリンクの半生は3時間程度となり、

リンクの多くは2時間で共有されなくなる一方、人気のあるものは11時間以上も参照される

ということで、その短命さに関しては、Sysomos社が、12億のツイートを分析した結果の「オリジナルのツイートから1時間以内にほぼ全てのRTが行われている」に通じるものがあります。

マーケティングにおいては、

できるだけ多くの人に長く共有されるようなコンテンツを生み出し、
それをインフルエンサーの目に留まるようにし、
タイムリーに発信していく。
できればコンテンツに動画をミックスする。

というような工夫の必要性がこのデータからも分かりますね。


ご参考



















2011年9月5日月曜日

Facebookページへの検索からの流入は34%。小さなページほどほど重要なSEO:ところでmixページのSEO対策は?




皆さんは何がきっかけで新しいFacebookページを知りますか?

主に自分のウォールに流れてくるフィードや、Facebook内広告の「スポンサー記事」、「スポンサー広告」という方が多いのではないでしょうか。

さて、Facebookページへの分析ツールを提供しているPageLever社によるFacebookページのトラフィック調査の結果が公開されていました。調査は、1000以上のページを対象に6カ月かけて行われたもの。

その結果(上の図)によると、

Facebookページへの外部からの流入の33.98%は検索エンジン経由
そのうちGoogle経由は27.5%でBingの約10倍(平均値)

ということになったそうです。

ただし、この結果はあくまでも平均値(Mean)によるものなので、

中央値は(Median)は、18.85%

で平均値との開きが大きく、検索経由の流入の割合にはバラつきが大きいことがわかります。それを示しているのが、下の表にあるPageLever社の別の調査結果。


この表を見ると、ファン数(Like数)の少ないFacebookページほど外部流入の割合がが高く、一定以上のファン数を超えるとFacebook内からの流入がほとんどとなっていることがわかります。

規模の小さなFacebookページにとってはLike獲得のためにもSEOはとても重要、という事ができますね。

ところで、先週公開されて3日目で8万ページが開設された「mixiページ」ですが、公開当初はクローラー制限をかけていたため検索結果に表示されない状況にありましたが、いまは解消されている模様。

試しにランキングトップのつるの剛士さんのmixiページのソースを見てみると、


と、mixiページの「ページの説明」の情報が、discritionとして認識されていることがわかります。

また、mixiページの場合、ログインしないでも見ることがでる「ページ名」や「基本情報」の欄もクロール対象なので、ここもSEO対策としては重要ですね。基本的なSEO対策はFacebookと同じでいいと思うので、こちらのエントリ「FacebookページにおけるSEOの超基本」を参考にしてみてください。

いいソーシャルグラフ」を標榜するのが今のmixi。

その「いいソーシャルグラフ」を裏付けているのが、昨年末の「mixi Xmas」キャンペーンのことをマイミク経由で知った人は75%だったという事例や、「NIKEiD FRIEND STUDIO」キャンペーンの認知経路の80%が友人経由だった、という事例(もちろんソーシャルバナー広告という新ツールの影響も大きい)。

今回のmixiページがもたらしたものが半オープンな環境なら、外部での認知によるトラフィックは当然増えるでしょうし、こうしたキャンペーンの認知経路設計も多少なりとも変わってくるでしょうね。



ご参考




















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