2010年11月5日金曜日

ニュースは編集室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!:選りすぐりの生の情報を編集して見せてくれるStoryful.



日々、リアルタイムで、インターネット上にあふれ、変化していく情報の中からいいニュースだけを順序立てて読むのはなかなか大変。
Storyful.というサービスはそれを解決してくれるメディアのひとつといえそう。

Storyfulでは、キュレーター達がツイート、Flickrの写真、ニュースの記事、Youtubeのクリップなどをリンクして人々が話題にしているニュースを凝集しています。さらに、物語に関連するニュースをコントリビューターとして誰もが投稿できます - これは人による、人のための新しいニュース。

At Storyful, curators are busy linking Tweets, Flickr pictures, news stories and YouTube clips to make a coherent story out of the news people are talking about. Plus, anyone can become a curator or submit relevant news to a story – it’s news from the people for the people.

サービス概要としては、

・ネットで話題になっているえりすぐりの情報を一覧で見ることができる。

・ニュース、Twitter、Flickr、YouTubeなどを駆使して見やすく、分かりやすく組み上げてくれる。

・コントリビューターとして情報を追加できる。

この3つが主な特徴。

1点目は上の画像見ればわかるとおり、話題の情報がビジュアルつきで分かりやすく整理されています。

2点目の部分。例えば先日、Facebookのフォントが小さくなって読みにくくなり、ユーザーからの苦情が殺到する、というちょっとした騒ぎがあったのですが、その時の状況をまとめたのがこちら。


で、

>200 million mobile users are Facebook's focus (2億人の携帯ユーザーにFacebookが注目)
>Users take to Twitter to vent anger (ユーザーがTwitterで怒りを爆発)
>Facebook responds .... on Twitter (Facebookが回答、、、Twitterで)

の部分を展開すると、こうなります!


物語の背景、実際の出来事(この場合Twitter上で広がるユーザーの不満の声)、結末までの流れが、ニュースメディアのリンク、Twitterの投稿、Youtubeの動画などを紡いでまとめられています。

「キュレーター」として情報の選別を行う人やサービスはこれまでもありましたが、「物語性」を盛り込んで複合的にコンテンツをまとめて見せてくれるというのはとてもいいな、と思いました

3点目の情報の追加はこちらから簡単に行えます。

このStoryfulのサービスを支えているのが、情熱あふれるジャーナリスト。Welcomeページのコメントがまた熱い!ので最後にご紹介。
 
我々は、全てのストーリーはある一言から始まると信じています、ニュース編集室の会話からではなく。そこにはスクープのようなものはなく、捻じ曲げられる前のストーリーがあるだけです。Storyfulの黄金律は、「常に」誰かが物語のより近くにいる、ということです。 – Mark Little, Storyful

"We believe every story starts with a single voice, not a conversation in a newsroom. There is no such thing as a scoop, just a story before its inflection point. Storyful’s golden rule is there is ALWAYS someone closer to the story". – Mark Little, Storyful


















2010年11月2日火曜日

Groupon的なアプローチをとったWalmartのFacebookファンページ:Like獲得と値下げセールの連動



Facebook上で200万人弱のファンを擁するWalmartが、Groupon的な手法を取り入れたキャンペーンを行いました。
それが上の画像ですが、

5,000人のLikeが集まったら、プラズマテレビを18%オフで販売するというもの

Crowdsaverというアプリケーションを使ったもののようですが、AdAgeの記事によると、 24時間かからずに5000のLikeが集まった、とのこと。Likeをした人が実際に買うかどうか、という点でGrouponとは異なりますが、なかなか面白いLikeの集め方といえそう。

ちょっと前の例になりますが、UNIQLOがイギリスで行った"Lucky Counter"キャンペーンは、今回のWalmartのキャンペーンのTwitter版ともいえるもので、記憶に新しいところです(というより今回のWalmartがUNIQLOのFacebook版というべきか)。

お気に入りの商品を選んでTweetすると、一定額まで価格がどんどん下がっていく(それを可視可している)というもの。





両者の事例とも、予め設定した値下げ価格で単にセールをするのではなく、グループ購入的な要素を組み込んでTweetするなりLikeしてもらうという、告知効果を加えたもので、販促+告知としての効果があるといえそうですね。

蛇足になりますが、Likeを集めるといえば、最近日本のブログでも見る機会が増えてきたRed Bullのこのデザイン、とても印象的です。"The Call to Action"と、名づけたくなります。


ちなみにRed Bullは、Facebook上でオンラインゲームや動画コンテンツを数多く提供するなどの付加価値を提供し、1,000万以上のファンを擁する一大コミュニティとなっています。


Posted via email from the Public Returns - 続・広報の視点

2010年10月27日水曜日

小さな、だが偉大な(?)人類初の宇宙からのチェックイン



宇宙からの最初のツイートが発せられたのは、今年の1月22日でした。

そして今度はかのルイアームストロング船長ばりの、小さな、だが偉大な一歩(?)が先週踏み出されていました。

foursquareの公式ブログによると、

本日、第25次長期滞在クルーの、Douglas H. Wheelock 氏が、人類で初めて位置情報サービスを宇宙から利用しました。Doug は国際宇宙ステーションからチェックインし、新しいNASA エクスプローラーバッヂを解除しました。

Today, Expedition 25 Commander Douglas H. Wheelock became the first human to ever use a location-based service from space. Doug checked in from the International Space Station and unlocked the new NASA Explorer Badge.

そのバッヂが上の画像のもので、foursquareの方を見ると、

NASA エクスプローラー
あなたは時速17,500マイルで地球の220マイル上空に到達し、NASA エクスプローラーバッヂを解除しました!このバッヂを見せれば、宇宙飛行士アイスが1スクープもらえるよ。

NASA Explorer
You are now 220 miles above the Earth traveling at 17,500 mph and unlocked the NASA Explorer Badge! Show this badge and get a free scoop of astronaut ice cream.

とのメッセージが。

CNETの記事によると、これはNASAのfoursquareアカウントのプロモーションの一環で、NASAをフォローし、スミソニアン国立航空宇宙博物館やアメリカスペースキャンプ、ジェット推進研究所のような場所でチェックインすると、このバッヂが「地上のfoursquareユーザー」にも与えられるそうです。

なんだか楽しくなるキャンペーンですね。











2010年10月26日火曜日

握手の対価:ソーシャルメディアでの対話のROI



via flickr (by  Aidan Jones)
先ごろ開催されたWorld Business Forumで、グランズウェルの筆者として有名な、Charlene Li氏がソーシャルメディアのROIについて興味深い話をしたそうです

公演の途中、彼女は全聴講メンバーに隣の人と握手をするようにお願いしました。そして、彼女は彼らにその握手のROIを説明するよう求めました
これはさすが、ですね。

握手=社交的行為の象徴のようなものであり、ソーシャルメディアを企業が活用することの意味をわかりやすく例えています。

人と挨拶をすること
人と食事をすること
人と飲みにいくこと
人とゴルフをすること

こうしたことはすべて社交的な行為であり、ROIを出せ、というのは無理があるということは理解できるでしょう。

社交的に行動することで、突然よい話が関わり合いのある人から舞い込んでくるかもしれないし、何もないかもしれない。接待を通じて商談がまとまるかもしれないし、まとまらないかもしれない。
 
でも人付き合いを通じて蓄積されるものは確かにあります。

ソーシャルメディアは直接目に見える利益を生む場合もあり、ネットの世界でのできごとなので、どうしても計測し、数値化することが当たり前のような感覚になりがちですが、バナー広告やリスティングのようなものとは異なり、エクセルで管理できるようなものではありません。

では、どうすればいいのか。

ソリューションはいたってシンプル。ソーシャルメディアでやろうとしていることを比較するのをやめ、測定方法の比較をやめること。

その代わり、ネットワーキングのイベントへの参加についてどのように考えるか、ソーシャルメディアの価値について考え始めること。カスタマーサービスや、ロイヤルティの分野において、既存の顧客とどのように関わり合い、自社についてどう語り、何度もリピートしてもらうか。こうした活動に対するROIは大きいものです。もっとも細々と管理されたエクセルの表にはそぐわないでしょうが。

昨日参加したセミナーで人事部にソーシャルメディアを使わせてみればいい、という発言がありました。直接的な収益貢献をそもそも期待されない分野であれば、ROIを明確化しようという発想にはならないので、面白いなと思いました。

収益を生むかもしれないものへのROI、目標値は設定できても、それは評価の一部でしかないと思います。

 
 
ご参考









2010年10月25日月曜日

炎上の歴史が教えてくれること:学ぶ姿勢と変化することの大切さ


 via adage.com

この年表画像、2004年から2010年までの、いわゆるネットで「炎上」したブランドを取りまとめたものです。

こうした炎上事例をまとめたプレゼンテーションがスライドシェアで共有されていました。プレゼンの中身を部分的に抄訳しながら実際の動画も交えてご紹介。

2004年 Kryptonite
プレゼンはペンで開いてしまう、懐かしのクリプナイトのU字ロックの事例から始まっています。

ブログで話題になってからの対応が遅く、ニューヨークタイムズなどのメインストリームメディアで取り上げられ、炎上が拡大した事例です。結果、1500万ドル相当の製品をリコールすることに。  

2005年 Dell
こちらは、"Dell Hell"として有名なDellのカスタマーサポートに関する苦情を綴ったブログがきっかけで、数百ものブログがカスターマーサービスの苦情を書いた事例。顧客の声を無視することがリスキーなことだということをDellに知らしめました。  

2006年 Dell
こちらもDellのまさしく「炎上」している同社のノートPC。ブログGizmodoが最初に公開し話題に。結果4百万台のノートPCのバッテリをリコールすることに。
2006年 Coca-Cola
炎上とは少し趣旨が異なりますが、ダイエットコークにメントスを入れて噴水のような現象を起こす初期のYoutubeでのバイラル動画。


コカコーラはこれを嫌い、苦情を述べていましたが、後にソーシャルメディアを受容するように。「我々のブランドをコントロールするのは我々の顧客」が同社の信条となりました。

2006年 Starbucks
スターバックスが、エチオピア政府によるコーヒー豆の商標獲得を妨げ結果農民を苦しめているという問題を起こしていたころの動画。


1杯の高額なフラペチーノでスーダンの難民キャンプの子供を1週間食べさせることができる、と主張しています。こうしたビデオは、顧客とのふれあいをスターバックスが失っていたことを顕著に示しており、スターバックスはソーシャルメディアを重視するようになりました。

2007年 JetBlue
8時間空港で待機させられたJetBlueの乗客がその状況をブログに書いたもの。Jet Blueはオンラインで自社の評判が気づけられていることを知り、CEOが謝罪するYouTube動画を作成。



また最近の事例からは、このブログでも取り上げたことのある、Facebookで炎上を起こしたネスレや、石油流出で大きな社会問題となったBPの事例なども取り上げられています。

【ご参考】

おそらくこの歴史の振り返りでもっとも興味深いのは数字が教えてくれることでしょう。わずか6年の間で、Facebookは5億人ものメンバーを抱えるようになり、YouTubeでは、140億もの動画が日々見られ、Twitterは1億6千5百万ものユーザーが登録するようになりました。この成長に対し、37の大きな炎上、という数字はそれほど大きくないと思われます。このことから、企業がソーシャルメディアの会話に耳を傾け、学ぶことがうまくなり、ソーシャルメディアに真剣に取り組むようになったであろう、ということは明確にいえるでしょう。(adage.com)

スターバックス、ジェットブルー、コカコーラ、デル。この事例に取り上げられたこれらの企業は現在、ソーシャルメディアにおける取り組みが高く評価されている企業ばかりです。

重要なのは問題を起こしたその後の変化ということも、このプレゼンから学べるもうひとつのことだと思います。


こちらでプレゼンの全ページをご覧いただけます。 


Facebookでコメントする
ご参考

2010年10月20日水曜日

プライバシーとは自己責任:実名SNS利用の際に気をつけたいこと



FacebookのCEO、Mark Zuckerberg氏の伝記映画"The Social Network"が公開され、日本にもその反響が伝わってきた直後といってもいいでしょう、先週突如Facebook旋風が発生しました。これには「果たして偶然の一致なのだろうか」などと勘ぐってしまいたくなりましたが。

さて、日本のSNSとFacebookの両者を大きく隔てていることのひとつが実名と匿名の違い。「実名SNSは日本には不向き」という意見がある中、先日Facebook日本代表の児玉氏は、

あくまでFacebookは実名をベースにここまで成長してきました。そのなかで情報を共有することによって得られる喜び、感動、驚きこそが、最も皆さんに感じていただきたいことです。それはずっと変わりません。ですので、日本市場において、たとえば匿名性に変えるとか、実名でなくても登録していいようにFacebookを変えていくといった予定はありません。japan.cnet.com

と実名路線を変えないことを明言。

実名SNSの懸念点のひとつとなるプライバシーについて確かにね、と思えるエントリを読むことができました。

プライバシーとはコントロールであり、匿名とは違う

Seth Godinは、プライバシーについて気にかけることはない、と言っています
プライバシーのことを気にするのなら、クレジットカードは持っていないでしょう。カード会社はあなたが何にお金を使ったかを全て把握しています。また、電話も使わないでしょう、どこかであなたが話していることをスキャンしているからです。私たちが最も気をつけなければいけないのは、予期せぬサプライズです。」

私はクレジットカード会社やAmazon、Google、Facebookなどが私の情報を使うのは気にしない。そんな私が欲しいもの、わかりますか?それはコントロールです。

企業が私の情報をどのように使うかについてコントロールしたいし、私の投稿やオンライン上の誰かの写真を見られるのは友達だけと設定したときに、私の友達「だけ」が見られるようにしたい。


実際、Facebookを使っているときの不安要因はプライバシーのコントロールです。

筆者はFacebook上で公開する内容はプライベート、Twitterやブログはパブリックとわけるようにし、フレンド申請もあまり存じ上げない方の場合は承認していません。当然直接知らない方に申請することもありません。自分のプロフィールは「友達の友達まで公開」、それ以外は全て「友達まで公開」の設定にしています。

詳しくは書きませんが、Facebookでガチガチにプライベート設定したとしても、簡単にWeb上にコンテンツの一部を公開することが可能ですし、相次ぐサービスアップデートでプライバシーの設定を逐一見直す必要もあります。例えば先日導入された、Facebook Placesに連動するプライバシー設定もそのひとつです。


さらにいうと、ソーシャルメディアなどに出す情報のコントロールを完全にできるようになったとしても、事故や他人のコントロールはできず、意図を持ってその情報を使われてしまう可能性は十分にあります。

結局は自分が出す情報には自分で責任を取らなければならない、という当たり前の話になると思います。投稿されるプロファイルは蓄積され、変えることはできません。

あちらとこちら(SNSとリアル、SNS内のグループ別等)顔を使い分けるということも、あまり想定しない方がいいかな、と。(Facebookの新Groupsはそこをある程度解決してくれそうですが)

つい数日前にも「Facebookアプリがユーザーの個人情報送信」とWSJなどというニュースが話題になったばかりです(続報)。

少なくともFacebookの利用については、サービスの進化に伴うプライバシー設定の確認を都度行った方がいいと思います。 














2010年10月18日月曜日

Facebookのソーシャルゲームでのインゲームプロモーション:The Best Social Network Game Awardを受賞したSocial Cityの内側


ちょっと前のエントリ、Facebookを使う理由、そして"Like"ボタンを押す理由:ExactTarget社による調査 で、アメリカのインターネットユーザーがFacebookを使う理由の第4位が「ゲームを遊ぶ」ため、であることをご紹介しましたが、最近筆者が軽〜くはまっている、ソーシャルゲーム"Social City"も人気ゲームのひとつでしょう。

Social Cityは、Game Developers Choice Online AwardsのThe Best Social Network Game Awardを受賞しているゲーム。

ゲームの目的は街を繁栄させるというシンプルなもので、友達を招待してご近所さんが増えると街の面積を広げられる、ご近所さんを助けるとポイントがたまりゲームの進行を早められる、課金と連動したゲーム内通貨でしか買えないアイテムがある、レベル12を超えるとエリアが広がる、などのソーシャルゲームの定番要素が盛り込まれており、まずはこのレベル12を目指すことが初期のモチベーションとなる設計だと思います。

さて、このエントリではゲームの解説は割愛し、普通にこのゲームをプレイしていて遭遇したプロモーション要素についてちょっとご紹介します。(注:Facebookのソーシャルゲームをよくプレイしている人にとっては目新しい内容ではないかもしれません)

ゲーム間プロモーション
まず、このゲームのデベロッパーであるPlaydom社の別のゲームでレベル5になればSocial Cityで特別な建物を使えるようになる、という工夫がなされています。すでに楽しんでいるゲーム内での特典が得られるから他のゲームも、というのはシンプルながら的を得ていると思います
 
日本のケータイソーシャルゲームでもそうですが、はまりすぎると例えば怪盗ロワイヤル=>(エネルギー補給中に)戦国ロワイヤル=>(エネルギー補給中に)モンハン日記=>(エネルギー補給中に)100万人の信長の野望、というように半無限ループに陥るので注意が必要ですが。

ゲーム内広告
今ゲーム内広告で最もプッシュされているのが、このホンダオデッセイの広告。ここに表示されているリンク先の動画を見ると、販売店を街に設置できるようになります。 
 


また、街の工場で作るアイテムの中にあった、このCountdown to Zeroは、トレイラー映像への誘導がついたプレイスメントのようで、他のアイテムよりも生産コストが低く設定されているので、使われる頻度も高くなり記憶に残りそうです
 
Fanページ連動
Social CityのFanページでLike! をすると、新アイテムなどの更新情報が表示されるようになるのですが、例えばこんな風に追加アイテムの全景を紹介し、モチベーションの向上を促しています。

College Townのアイテムを集めて町の装飾を始めましたか?LordElaen がデザインしたこのすばらしい大学キャンパスを見てください!キャンパスは、運動競技施設や本屋、大学ラジオ局で完成します!

Have you collected the College Town items and started decorating your city? Check out this awesome college campus designed by LordElaen! This campus comes complete with athletic facilities, book store, and even a campus radio station!



と、ゲーム周辺のプロモーションを中心にご紹介してみました。








Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...