主要SNSからの誘導率を示したこのチャート、ご覧になった方もいるかもしれませんが、その多くは「Pinterestが凄い!」という文脈だったのではないでしょうか?
今日はPinterestではなく、このチャートの2位、StumbleUponのお話です。
StumbleUponは、セレンディピティ型SNSとも"Web discovery engine"とも呼ばれるもので、「Stumble! ボタン」を押すだけで、自分の気になるジャンルで、だれかが推薦している人気のあるエントリーやサイトが次々と現れてくる、というもので、時期によってはFacebook以上にトラフィックを生み出していました。
StumbleUponは昨年12月にリニューアルし、これまで以上に簡単に興味のあるコンテンツに出会えるように改修され、その月は12億の誘導を生み出したそうです。
さて、そのStumbleUponのインタビュー記事が興味深い内容だったのでご紹介。
StumbleUponは、ユーザーが興味を持つコンテンツや刺激的なコンテンツ、ためになるコンテンツを発見することを可能にするサービスです。私たちは、発見(discovery)は、いま非常に重要なことだと思っています。多くの情報があふれ、人々はそれを負担に感じてます。私たちのプラットフォームを使うことにストレスはかかりません。あなたは"stumble"ボタンを押すだけでいいのです。
↓がそのstumbleボタンですが、ボタンを押すたびに面白いコンテンツが次々と現れます。まさしくStumble upon(偶然出会う)、というわけですが、筆者が昨年12月にPinterestを紹介した時にも書きましたが、この思想はPinterestにも受け継がれていると思います。
このインタビューを読んで面白いな、と思ったのは実は「ストレス」の部分です。インタビューでは、情報を検索した時に表示される10〜20のリンクをチェックしなければ、ということによるストレス、という意味でつかわれていましたが、いわゆるSNS疲れのようなストレスなく情報に出会える、というのもこのサービスのポイントの一つだと思います、。
さて、StumbleUponのインタビュイーはGoogle出身とのことでGoogleを引き合いにサービスの説明をしているのですが、それを読むと彼らが実現したいことは、実はGoogleができていないことなんだなぁ、と思わされます。
私たちは発見というコンセプトに基づいて全ての物事を進めています。それに対する明確なニーズがあると思っているからです。人々は好きなコンテンツを消費したいと思っていますが、今行われているのとは異なる方法が色々とあります。ソーシャルグラフとインタレストグラフの両方を一緒にすることで、私たちは私たちのコミュニティーのユーザーに対して、ストレスのなくコンテンツ消費ができる環境を提供しています。そして究極的には人々が素晴らしいコンテンツを発見した時に彼らがしていることは、外に出て共有していることなのです。そうすることでコンテンツがソーシャルな環境で増殖していくのです。
デジタルマーケティングにおける一つのおかしなこと、それは需要の充足(demand-fulfillment)についてはよく取り組んでいるということです。私たちはGoogleにいた頃その問題に何年も取り組み、需要を満たすことについては非常によくできていると自信を持っています。私たちがデジタルマーケターとして本当にできていないこと、それは需要を喚起(demand-generation)する側のことなのです。
StumbleUponのユーザーは英語圏が中心っで、85%が北米。これも他のグローバルにSNSと異なる点ですが、
2012年には、グローバルに展開する予定です。
とのことなので、日本でも普及する日が来るのかもしれませんね。
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