2012年8月20日月曜日

公式Instagramアカウントの運営をゲストを招いて行う米国メディア:カンヌでグランプリを獲得したスウェーデン政府に通じる手法




ちょっと前の話になりますが、The New Yorkerが、公式Instagramアカウントを、スタッフカメラマンのMartin Schoeller氏の手に1週間ゆだねる、という取り組みをしていました。

その頃にアップされた写真が、こちらになります(個人的にはこれだけ見ても、ちょっと価値が分かりませんが、、、)。


調べてみると、Luckyという女性ファッション誌でもその公式Instagramアカウントに、ニューヨークの風景を撮影して38万近いフォロアーを擁する@newyorkcityの中の人、Liz氏をゲストエディターとして招き入れるということを行っていました。

こうした取り組みは、今年のカンヌのサイバー部門でグランプリをとった、「世界で最も民主的なTwitterアカウント」として知られるスウェーデン政府のやっていることに通じるものがありますね。

スウェーデン政府アカウントの場合、そのTwitterアカウントを国民が週替わりで担当し、検閲なしに自由気ままにツイートするという仕組みで、それがゆえに人種差別的なコメントや、下品なものなどもツイートされ、炎上もありました。

カンヌのグランプリ受賞については、炎上も含めて「スウェーデンというブランドの所有者は、国民であり、それ以外の何者でもない。今回のキャンペーンで、各自がそれぞれのスウェーデンを世界に示してくれればと思う」とする、ソーシャルメディアにあった視点や時代観、透明性などが評価されたのだと思いますが。

一方、The New Yorkerや、Luckyのように、プロのゲストを招き入れる、というブログなどでもよくみられるやり方であれば、炎上リスクが低くなるだけでなく、

・ブランドに多様性を与える
・影響力のある人を迎え入れることで、話題作りになる
・ゲストエディターのファンと繋がることができ、リーチが拡大する

などの効果が期待できます。

ゲスト参加と、新たにリリースされたフォトマップ機能を組み合わせてみても面白いかもしれないですね。

今回の事例はInstagramに関するものでしたが、それこそTwitterでも同じことができると思います。

適当なことを言ってしまうと、専属モデルのいるファッション誌や、それこそ「笑っていいとも!」のような毎日違うゲストがやってくる番組がやっても面白いかもしれないですね(同番組の公式アカウントはないと思います)。







ご参考:



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