2010年10月12日火曜日

ブログ、Twitterの次はFacebook?:現時点ではB2B目的の参入価値が高いのでは?


日本企業でもFacebookを使い始めている企業が少しづつ増えてきました。
これまでもグローバル企業のToyota USAHonda、最近だとUNIQLOのように英語でFB内に公式ページを運営しているところはありました。

こうしたグローバル企業サイトとは違い、日本人のFBユーザーを対象に、日本語を言語として運営する企業が現れ始めました。今はこうした企業の公式Fanページはまだ少なく、昨年の今頃のtwitterのような状況にあると思います。

ただし、「とりあえずBlog、とりあえずTwitter、とりあえずFacebook」ということにならないよう、目的や戦略をきちんと整理したうえで参加したいところ。ブログや企業のHPと同じことをしてもあまり意味は無いでしょう。

これも1年ほど前に盛り上がった、そもそも何でtwitterやるんだっけ?という議論と共通すると思うので、昔のエントリを引用しながら、今もやもや考えていることを整理してみたいと思います。


1. Facebookは、あなたの会社のユーザー属性と合致していますか?
  日本のFacebookアクティブユーザー数はFacebookの広告作成ツールによると、1,515,880人(予想配信数:日本に住んでいる, 18歳以上という条件)で、男女比は半々くらい(女性:753,720人、男性:726,100人)。対象となる人が今どのくらい含まれているか。

2. Facebookで何がしたいですか?
  メディアのアカウントのようにニュース情報の発信か、ファンとの交流、CRM、あるいはCS、などなど。目的によって期待する効果も異なります。

3. 質と量でファンの期待に応えられますか?
  ブランドプロミスを守れるレベルのクオリティが提供できるか。一時的な使い捨てアカウントにしないだけのコンテンツの計画や長期的なコミットができるかどうか。

4. 担当者の人選
  Facebookの作法を理解し、パッションがあり、コミュニティ管理のできる(中の)人がいるかどうか。

5. 効果測定
  導入目的に対しての実績の評価をどのように行うか。




特に「Facebookで何がしたいか」という点については、企業の公式HP、ブログ、メルマガ、twitterがある上に、さらにFacebook、となるわけですから、きちんと整理しておきたいところ。できればtwitterとも異なる役割を負わせてみたいところ

今のところ、Facebookのアクティブユーザー像としては、留学経験がある人や外資系企業勤務の人、ネット関係者、マーケターなどが多いと思います。

その意味では、今はB2BのビジネスにFacebook参入価値が高い場合が多いと思われます。

まだまだいろんなことができるはずですが、使い方の整理ができていて「いいね!」と個人的に思うファンページをご紹介。 

マイネット・ジャパン:インターネットサービス企業の同社。社内イベントのような企業情報のアップデートが中心。ネット関係者に対して、B2B目的でFacebookを使っているといえますね。同じことは「広報ブログ」などでもできますが、例えば社外の人を招いてのイベントの写真などに、参加者のタグ付けをすれば、Facebookならではの特性をいかして関わりあい(Engagement)を深めることができます。
  
In the loopikedahayato.com大元さんのページ:よくあるメディア系アカウントと異なり、ブログエントリについてのディスカッションに作者自身がきちんと加わっている点がいいと思います。読者はソーシャルメディアやオンラインマーケティングに関心のある人が多いからこそ意味のあるアカウント。特に@IHayato さんは、ブログのコメント欄を閉鎖してこちらに誘導する徹底ぶり。Twitterよりディスカッションもしやすいですしね。

American Express Japan:FB内には、外資系企業でコーポレートカードとして使っている人も多いでしょうし、海外旅行に良く行く人(利用者)も多そうなので、濃いユーザーをターゲットできると思います。アメックス利用のtipsや、イベント情報が中心。設立年月日が、1850 (嘉永3年)なんてトリビアも楽しいですね。

筆者もFacebook上のアカウントを作ってみました。目的はブログについてのご意見やコメントを行う場として(↓のコメント欄をご利用いただいても結構です)。

また、Facebookはプライベート情報、Twitterやブログはパブリック情報、という使い方を心がけているので、直接存じ上げない方からのFacebookのフレンド申請を、この新しいアカウントの方でご対応させていただきたいという思いもあります。このあたりの話はまた別の機会で書いてみようと思います。













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