2012年3月19日月曜日

Facebookページのタイムライン化をクリエイティブに生かすFantaの試み:タイムラインをタイムマシン化する遊び




via wazoo.jp

先週日本でも開催された、Facebookによる企業のマーケティング担当者向けカンファレンス「fMC Tokyo」。アメリカで行われた「fMC」同様、Facebookページのタイムライン化と有料広告のReach Generatorについての説明がなされました。

今回の変更によって、スタートページを使ってLike gatingができなくなるなど、Facebookページのタイムライン化で運用方針を色々と見直さざるを得ない企業も多いと思いますが、そのFacebookページのタイムライン化をクリエイティブな視点で活用しているブランドもあります。

タイムライン化に対応したFacebookページというと、まとめ記事が多数あるように、カバー画像のデザインに注目が行きがちですが、カラムの右側にある年表機能「マイルストン」も活用できるポイント。ブランドの歴史を記載することができるわけですが、年表に単に情報を入力するだけではない使い方ができます。

例えばこれは1955年のFanta誕生をタイムライン上で表現したもの。

こんな使い方もあるんですね〜、と感心してしまいました。

さて、FantaのFacebookページではこれだけではなく、行方不明になったFantaのキャラクター4名を探し出し現在に連れ戻そう、というタイムラインを活用したイベントが開催されています

最初に居場所がわかったのはGiliというキャラクターで、1955年に迷い込んでいました。1955年に行き、その画像が1955回Likeされると、現在に戻ってこれる、という仕組み。

これが、



こうした取り組みは、企業の歴史的な情報と連動させると、楽しみながら学んでもらえる企業PRにもなりそうです。

あと、タイムラインを活用方法は過去だけではないかもしれません。

これはDisneyland ParisのFacebookページに投稿された画像ですが、ミッキーが見つめてるその先は未来です。これ自体にはに何の仕掛けも無いのかもしれませんが、Facebookページのタイムラインを最大活用する、という意味では未来の展開も見据えてコンテンツを投稿していく、という視点があってもよさそうですね。











2012年3月12日月曜日

Facebookのソーシャルアド、通常のものに比べて広告想起が55%高い、という調査データ:Facebookページのクチコミ度は平均2%弱




先日、Facebookページの仕様変更とともに発表されたFacebookの新広告"Reach Generator"。今後Facebookはマーケティングプラットフォームとしての存在感を強めていくことになると思いますが、そのFacebookの広告で特徴的なのは、なんと言ってもSponsored Storyに代表される、ソーシャルアド。

「???さんが「いいね!」と言っています。」

という友人の行動が同時に広告バナーに示される、このタイプの広告は通常の広告と比較してどれほど効果が高いのか、についてのニールセンの調査が公開されていました。

調査は半年間、79のFacebook上のキャンペーンからデータを得ており、それによると、

ソーシャル広告(Sponsored Story)は、ソーシャルでない広告に比べて55%高い広告想起を生みだした。 

ということでした。

実は同様の調査が、Sponsored Story提供以前の2010年4月にもあったようですが、その時点での広告想起における差は60%だったので効果自体はあまり変わっていないようです。


※ いいね!やシェア、コメント数/リーチ数。Facebookインサイトで確認可能。




ご参考:










2012年3月5日月曜日

Facebookの新広告Reach Generator:ページの仕様変更とセットでマーケティングプラットフォーム化を進めるFacebook




先週、Facebookページの完全リニューアルが行われました。これにより、アメリカ時間の3/31にはすべてのFacebookページがタイムライン形式に切り替えられることになります。Facebookページの運用者にとっては、いわゆるLike gatingができなくなるなど、いくつかの方針変更を迫られることになります。

さて、Facebook Marketing Conferenceで発表されたことで、Facebookページのリニューアルと同じく大きなインパクトがあったものが、新広告商品の"Reach Generator"です。

上の図にあるように、"Reach Generator"を使うとFacebookページの投稿が、これまでのsponsored storyに当たるページ右側の広告枠に出せるだけでなく、モバイルやタブレットを含むニュースフィード上やログアウトページにも露出ができるようになります(ログアウトページの広告は4月以降利用可能)。

また、Reach Generatorを使うと、多くのひとにリーチする可能性が最も高い投稿の選択を自動的にサポートしてくれる、というおまけ付き。

Reach Generatorの有料配信システムを使ったBen & Jerry'sは、98%のファンにリーチし3倍のROIを生み、他のページでも75%のファンにリーチした。

とのことで、Likeで繋がったファンに対して、コンテンツを発見してもらえる機会提供を確立を飛躍的に高めてくれそうです。

これが必要な理由は

Facebook書き込みは友達の16%にしか届いていない。ちなみに16%はユーザーだけの数字ではない。ビジネスページの平均リーチ率も同じ(jp.techcrunch.com)

という問題を解決する必要があるため。

今回のFacebookページリニューアル、ページデザインが変わるのは良いのですが結局見られるのはページではなく、自分のフィードに届くコンテンツ(しかもハイライト側)がほとんどであることを考えると、マーケターにとってはLike gatingができなくなる今回の仕様変更は、得るものと失うものが等価ではないという意見もありそうですね。

さらに、ファンへのリーチ不足は有料広告で補ってねというReach Generatorのセットによって、Facebookはマーケティングプラットフォームとしての体制を複合的に強化したことになります。

Facebook曰く

ソーシャルメディアは顧客と企業との関係を、薬局のカウンターに立っている店員があなたの名前を知っていた「古き良き日」のものに戻す(via thenextweb.com)

という考えをカンファレンスで提示したようですが、文字通りそれを行うには企業側でそれなりの体制が無いことには無理でしょうし、それこそ人件費を含めた費用対効果としては確実に赤字になるでしょう。

Facebookがマーケティングプラットフォームとしての変貌を遂げていく一方、企業にとっては自社コンテンツの埋没を避けるために運用コストをさらに掛けねばという流れになると思いますが、そうなるとさらなるROIの証明が求められます。

なんだかFacebookに上手くやられてしまっている感もありますが、Facebookが無料で活用できるプラットフォームであることに変わりはなく、そこを使わせてもらっている企業としては、要所要所で効率的にコストを投じていくのがいいのでしょうね。



















2012年2月27日月曜日

ソーシャルグラフとインタレストグラフを合わせて「発見」を提供するStumbleUpon:デジタルでできていないことは需要喚起




主要SNSからの誘導率を示したこのチャート、ご覧になった方もいるかもしれませんが、その多くは「Pinterestが凄い!」という文脈だったのではないでしょうか?

今日はPinterestではなく、このチャートの2位、StumbleUponのお話です。

StumbleUponは、セレンディピティ型SNSとも"Web discovery engine"とも呼ばれるもので、「Stumble! ボタン」を押すだけで、自分の気になるジャンルで、だれかが推薦している人気のあるエントリーやサイトが次々と現れてくる、というもので、時期によってはFacebook以上にトラフィックを生み出していました。

StumbleUponは昨年12月にリニューアルし、これまで以上に簡単に興味のあるコンテンツに出会えるように改修され、その月は12億の誘導を生み出したそうです。

さて、そのStumbleUponのインタビュー記事が興味深い内容だったのでご紹介。


StumbleUponは、ユーザーが興味を持つコンテンツや刺激的なコンテンツ、ためになるコンテンツを発見することを可能にするサービスです。私たちは、発見(discovery)は、いま非常に重要なことだと思っています。多くの情報があふれ、人々はそれを負担に感じてます。私たちのプラットフォームを使うことにストレスはかかりません。あなたは"stumble"ボタンを押すだけでいいのです。

↓がそのstumbleボタンですが、ボタンを押すたびに面白いコンテンツが次々と現れます。まさしくStumble upon(偶然出会う)、というわけですが、筆者が昨年12月にPinterestを紹介した時にも書きましたが、この思想はPinterestにも受け継がれていると思います。


このインタビューを読んで面白いな、と思ったのは実は「ストレス」の部分です。インタビューでは、情報を検索した時に表示される10〜20のリンクをチェックしなければ、ということによるストレス、という意味でつかわれていましたが、いわゆるSNS疲れのようなストレスなく情報に出会える、というのもこのサービスのポイントの一つだと思います、。


さて、StumbleUponのインタビュイーはGoogle出身とのことでGoogleを引き合いにサービスの説明をしているのですが、それを読むと彼らが実現したいことは、実はGoogleができていないことなんだなぁ、と思わされます。

私たちは発見というコンセプトに基づいて全ての物事を進めています。それに対する明確なニーズがあると思っているからです。人々は好きなコンテンツを消費したいと思っていますが、今行われているのとは異なる方法が色々とあります。ソーシャルグラフとインタレストグラフの両方を一緒にすることで、私たちは私たちのコミュニティーのユーザーに対して、ストレスのなくコンテンツ消費ができる環境を提供しています。そして究極的には人々が素晴らしいコンテンツを発見した時に彼らがしていることは、外に出て共有していることなのです。そうすることでコンテンツがソーシャルな環境で増殖していくのです。
デジタルマーケティングにおける一つのおかしなこと、それは需要の充足(demand-fulfillment)についてはよく取り組んでいるということです。私たちはGoogleにいた頃その問題に何年も取り組み、需要を満たすことについては非常によくできていると自信を持っています。私たちがデジタルマーケターとして本当にできていないこと、それは需要を喚起(demand-generation)する側のことなのです。

StumbleUponのユーザーは英語圏が中心っで、85%が北米。これも他のグローバルにSNSと異なる点ですが、

2012年には、グローバルに展開する予定です。

とのことなので、日本でも普及する日が来るのかもしれませんね。













2012年2月21日火曜日

F-commerce、海外では閉店がチラホラ:売場ではなく、コミュニケーションの場としてのFacebook




最近日本でも現実味を帯びてきたものと目されている感のある「ソーシャルコマース」。

Facebookのようなソーシャルメディアプラットフォーム上から直接商品の購入ができるこの仕組み、Facebook上のソーシャルコマース(F-commerce)を始め、国内でも複数のソリューションが登場しています。

一方海外では、このF-commerceを導入したものの、閉店しているところが増えてきているとこのこと。

Gamestopは、自社のビデオゲームファンを自認する350万以上の顧客から収益をえるために、昨年4月にFacebookに始めたストアを、6ヶ月後静かに閉店させました。Gamestopだけではありません。過去一年間でGap、J.C.Penney、Nordstormなど、がFacebook上に売場を設けては、閉店させています。(via bloomberg.com)

ネットとの親和性が高そうなゲームもだめ、超有名な小売ですらだめ、ということなのでしょうか。さらに記事によると、GAPの傘下のBanana RepublicやOld NavyもF-commerceの売場を閉じたそうです。
調査会社Forrester ResearchのSucharita Mulpuru氏いわく、

Facebookは人々が買い物をする場所に変わる、という期待が大きかったものの、それは友人とバーでの時間を楽しんでいる人にものを売ろうとするようなものです。


とのこと。

Gamestopのマーケティング戦略部門のヴァイスプレジデンント、Ashley Sheetz氏は、F-commerceを辞めた理由を次のように語っています。

私たちは、Facebook上の売場から十分な収益をあげられたなったのそこを速やかに閉じました。私たちにとってFacebookは、顧客に特売情報を伝える場であり、ものを売る場所ではなかったのです。

オンラインでのコマースは既に非常に便利なものとなり、私たちの生活に浸透しています。それを(ただ単に)Facebook内に持ち込んでも効果はあまり見込めないし、使うならその場に適した使い方が必要、という側面もあるのでしょうね。









2012年2月19日日曜日

Facebookで起きている"What People Think / I Do What I Really Do"現象とその分析




オリジナルが作られたのはもう少し前かもしれませんが、 この画像にFacebookで遭遇したのが1月の下旬。

広告業界におけるアカウント担当、クリエイティブ、プランナー、クライアントそれぞれの立場からみたお互いのイメージをビジュアル化したもの。まぁ、クライアントは最悪、ということになりますが、広告業界にいる人にとってはニヤリと笑ってしまうものだと思います。

それから数週間後、2月になるとこんな画像に再びFacebookで出くわしました。


その後、ジャーナリストに続き、ライター、日本、猫、PRコンサルタントなど、続々と類似の画像に遭遇しました。


気になったので調べてみたところ、2/2にGarnet Hertzというアーティストが、Facebookに公開したこの画像が始まりだったようです(via knowyourmeme.com)。


基本的なフォーマットはこの5つで、


最後のWhat I really doがオチという構図です。

この現象、なんだか日本のTwitterでみられるハッシュタグの大喜利にも通じるものがありますね。

さて、この"What People Think I Do / What I Really Do"シリーズ、ソーシャルメディアキャンペーンを考える上で色々と示唆に富んでいるので、それをちょっとまとめてみたいと思います。

・職業を題材にすることでにすることでその周りのひとに分かりやすくなっている(猫や日本など、職業以外のものもありますが)
・さらに、同じ職業にあたる人にとっては自分事化されやすく、共感を生む(実際にリンクを見るわかりますが、タグ付けしている人もいます。)
・最後にオチを作る、という基本的なフォーマットがユーモアを生み、バイラルしやすくなっている。
・(Facebookのように)様々な関係が重なり合っているソーシャルメディアと、"What People Think I Do / What I Really Do"のフレームの親和性が高い。

という感じでしょうか?

"What People Think I Do / What I Really Do"のようなフレームで、実際に自分やその友人のプロフィールを読み込んでお互いにどう見られているかの結果を(ユーモラスに)しめすアプリがあったら人気が出そうですね。















2012年2月13日月曜日

上場目論見書を通じて明らかになったFacebookのアクティブユーザー数の定義




前回、「Facebookの上場によって2億ドル以上を手にすると言われているグラフィティ・アーティスト」というエントリを書きましたが、そのFacebook上場の目論見書には、例えば下のような同社ネットワークの規模感を伝える数字が色々と記載されています。

月間アクティブユーザー数は8.45億人、12月の1日アクティブユーザー数は4.83億人で、それぞれ対前年比39%および48%増加している。モバイルも今やユーザー基盤の半分を占め、4.25億月間アクティブを数える。他の統計データはやや曖昧で、昨年末の友達つながりが1000億組、同年9〜12月の「いいね!」およびコメントが1日当たり27億回。(via jp.techcrunch.com)

ところが、今回の目論見書の提出を通じてFacebookの規定するアクティブユーザーの定義には疑問が投げかけられているようです。

The New York Times内のある記事によると、

Facebookの目論見書の44ページを見ると、そこには同社の"アクティブユーザー"の定義が記載されています − そしてそれは、あなたが考えているものとは異なります。

で、実際に目論見書かれている内容がこちら。

月間アクティブユーザー(MAUs)。私たちは月間アクティブユーザーを次のように定義いています。30日間の測定期間に発生する、Facebookに登録しているユーザーによるログインとウェブサイトやモバイル機器からのFacebookへの訪問、Facebookに連携しているサードパーティのウェブサイトを通じて起こしたアクションによるFacebook上の友達へのコンテンツのシェアや活動。
Monthly Active Users (MAUs). We define a monthly active user as a registered Facebook user who logged in and visited Facebook through our website or a mobile device, or took an action to share content or activity with his or her Facebook friends or connections via a third-party website that is integrated with Facebook, in the last 30 days as of the date of measurement. 

Facebookへの訪問者数、はもちろんいいのですが、Facebookに連携しているサードパーティのウェブサイトを通じて起こしたアクションによるFacebook上の友達へのコンテンツのシェアや活動もMAUに含んでいる、ということは、、、

NFL.comで"Like"ボタンを押すとあなたはFacebookの"アクティブユーザー"になります。FacebookのアカウントにTwitterメッセージを共有しているとすると?あなたはおそらくFacebookのアクティブユーザーになります。Spotifyで友達に音楽を共有したことがあれば?あなたはFacebookのアクティブユーザーになります。Huffington PostにFacebookアカウントでログインし、コメントを残したら − そのコメントは自動的にFacebook上で共有されます − この場合もあなたは「アクティブユーザー」となります。Facebook.com上で全く時間を費やさなかったとしても。(via dealbook.nytimes.com)

うーん、なんか以前どこかで同じような話がありましたね。



ニールセン/ネットレイティングスのコメントにある通り、2011年9月まではmixiの推定訪問者数に外部サイトで「イイネ!」ボタンが表示されたユーザーも含まれていた。グラフにおける濃いオレンジのラインだ。それに対して2011年10月以降はその数値を除外したことで集計値が大きくダウンした。(via media.looops.net)

実際にニールセンの数値と、Facebookの数値にはかい離があるようで、12月のニールセンのUSでのFacebook.com訪問者数が1億5300万ユニークユーザーであるのに対し、Facebookによると1億6100万のMAUだったらしく、

FacebookのUSからのトラフィックの19%に相当することから、Facebookが「アクティブ」とする8億4500万のユーザー数から少なくとも4000万人は少なくなることになるだろう。 (via dealbook.nytimes.com)

とのこと。

ちなみにこの件に関してFacebookに問い合わせをしたところ、「いわゆるブラックアウト期間中なので」コメントを断ったとのこと。
まぁFacebookの圧倒的な数には変わりはありませんが、。


















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