2010年9月21日火曜日

Facebookの友達リクエストが「無視」から「保留」へ:ソーシャルグラフを健全に保つマイナーチェンジ



国内でもここ数ヶ月で登録数が増え、Fanページやイベントの管理ツールなどとして利用され始めているFacebook。筆者自身は、

Twitter = パブリック(公)
Facebook = プライベート(私)

として使い分けるようにしています。Twitterには出したくない個人的な情報のシェアがFacebookということになるため、情報を共有するのも実際に知っている人に限定しています。

そのため、筆者は、Twitter上でつながっている方からの「友達リクエスト」の多くを承認することができずにいます。かといって、「無視」というわけにもいかず、未処理のままにしているのが現状です。

ところが、近いうちにそれも解決されそう。

あまりよく知らないからという理由で、友達リクエストを承認したくないことはありませんか?「無視」をクリックする替わりとして、Facebookは新たに「保留」というボタンに変更し、リクエストをあいまいなまま隠すようにします。ユーザーは後日、リクエストページで「隠されたリクエストを表示」をクリックすることで、それらの友達リクエストに戻ることができます。

Don’t want to approve that new friend request because you don’t know the person well enough? Rather than clicking “Ignore” as was previously the case, Facebook is switching the button to “Not Now” and simply hiding the request indefinitely. Users can then choose to go back to those friend requests at a later date by clicking on “View Hidden Requests” on their requests page. (allfacebook.com)

ボタンひとつの小さな変更ですが、これはちょっとうれしい変更。リクエストした人が、その相手のページを訪れると「リクエスト承認待ち」という表示が現れ、無視されても何度もリクエストする、ということがなくなります。

なんとなくFacebookの心配りを感じるところですが、それ以外にも、

知らない人からのリクエストを受けた場合、Facebookはその人を通報する機会を提供する予定で、それによってその人が再度リクエストを送るのを防ぐことができます。この改善は、ここ数ヶ月で増加しているスパムアカウントのような悪用を防ぐことへの対策です。

とのこと。

いずれにしてもソーシャルグラフを健全に保つための、好感が持てるアップデートだと思います。











2010年9月15日水曜日

「Twitterはソーシャルネットワークではない」の反応まとめ

Twitterはソーシャルネットワークではない:Twitter幹部による発表会での発言



現在アメリカで開かれているTwitterのカンファレンスの速報が出始めました。

そこで、TwitterのバイスプレジデントKevin Thau氏が次のような発言をしたとのこと。

みんなの大好きなマイクロブログネットワーク(twitterのこと)は、実際のところ、ソーシャルネットワークではないのです

everyone's favorite micro-blogging network is not actually a social network.

で、では何なの??ということになりますが、こう続いています。

そうではなく、Twitterはニュースのためのものであり、コンテンツのためのものであり、情報のためのものです。とThau氏

No, says Thau: Twitter is for news. Twitter is for content. Twitter is for information.

TwitterのCEO、Evan Williams氏もこうツイートしています。



では、要するに、何?ということになりますが、それについてはこう話したようです。

そうです。Twitterは今日のニュースのあり方を変えているものなのです

Yes, says Thau. Twitter is changing the very nature of news today.


要するに新しいニュースの形態である、ということのようです。

ジャーナリストは記事をTwitterに送り、直接Twitterで公開する人もいます。またTwitterは特ダネをかくシンプルな仕組みを提供することで、ユーザー自身がジャーナリストになることを日々、可能にしています。

Journalists are sending their stories to Twitter and some are even publishing directly to Twitter. It's also allowing everyday users to become journalists themselves by providing them with a simple mechanism to break news.

確かにハドソン川への飛行機墜落の第一報もTwitterでした。

うーん、でもTwitterはニュース、と言いきってしまうのは若干受け入れがたい言い方ですね。

Twittter上でのチャットや、議論、カスタマーサポート、エンターテイメント性のあるバイラルキャンペーン、そういうものも含めてニュースというのも妙な感じです。

もしかしたら、Facebookが普及しているアメリカで対比を分かりやすくするための言い方かもしれないですね

今日の発表では「インライン画像とビデオのサポートとの噂あり」とのことですが、どうなるのでしょうか。


















2010年9月14日火曜日

「ターゲットオーディエンス」から「ターゲットビヘイビア」へ:人と対峙するソーシャルメディアのターゲティングの考え方

How many times have you read something like this in a digital communications plan?

“One in three of our target audience is using Facebook. So, we recommend creating a Facebook page for this program.”

「ターゲットオーディエンスの3人に1人がFacebookを使っている、だからこの企画用にFacebookページを作るのがお薦めです」
デジタルコミュニケーションの企画でこんな話を何度聞いたことがありますか?

と、少し皮肉っぽい導入から始まる、ソーシャルメディアのターゲティングをもっとしっかりやろう、ということについて代理店の視点で書かれたエントリがあったので抄訳にてご紹介。 

カナダ人のターゲット年齢層でソーシャルメディアに消極的なのはわずか8%で、25-34歳のカナダ人のFacebookアカウントは、その年齢層の数より多い(筆者注:Facebook’s ad creation toolの数字と統計上の数字の比較の模様)。

彼らが生活する場所でターゲットにリーチしなければならない。

だからFacebookのページを作るべきだ。

こうしてクライアントの企業、製品や目的についての知識が無く、ターゲットオーディエンスについてのわずかな知識で、Facebookページを作ってきたのが一般的なケースです。問題は、こうした洞察がもはや特に洞察といえるほどで無くなってきたこと。

良く考えてみよう。ほとんどのB2Cクライアントは、18-55歳の中のどこかを対象にしています。人口統計に基づく理論を使うだけでは、似たようなソーシャルメディアキャンペーンしかできません。

ソーシャルメディアの普及状況が日本とは異なるとはいえ、全くその通り、というお話。クライアント企業に対する理解やそのターゲットへの理解が不明瞭な提案では、良いキャンペーンはできないでしょう。 

ソーシャルメディアキャンペーンを企画する際に、人口統計より進んだ、より洗練された分析を目指す時ではないだろうか。例えばこういったものはどうだろう。

・(クライアント)企業のビジネスとコミュニケーションの目的は何か?
動機付けを行いたい行動は何か?
・ソーシャルネットワーク毎のノルマは何か?達成したいことと合致しているか?
・マスでのリーチ、既存のニッチなコミュニティ、自社メディアのどれがあなたにとってより有益か? 
・(クライアントの)企業文化や既存のポリシーは、ソーシャルメディアでの関わり合いをしていくうえで適しているか?
・レバレッジ可能な既存のプロパティ(資産)は何か?

そんなことは分かっているし、昔からやっている、という企業、代理店の方も数多くいらっしゃるでしょう。

筆者が特にこのエントリで気付きを得たのは「動機付けを行いたい行動は何か?」のところです。

「ターゲットオーディエンス」ではなく、「ターゲットビヘイビア」。

一人一人と対峙可能なソーシャルメディアで、一人一人の相手のことを考えながら、どんなコミュニケーションをしていくことができるか。

ある行動や態度変容を生みだすことを目的に、どのようなテーマを持ち出して、どんな会話や体験をスパークさせられるか。

そんなことを考えさせられました。

Posted via email from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点

2010年9月9日木曜日

Facebookを使う理由、そして"Like"ボタンを押す理由:ExactTarget社による調査

Reasons for Using Facebook, by Age, April 2010 (% of US internet users)

ExactTarget社による調査"Subscribers, Fans and Followers"の結果eMarketerに掲載されていました(n=1500)。

調査結果により、アメリカのインターネットユーザーがなぜFacebookを利用し、"Like"ボタンを押すのかが明らかになったようです。

上の図は利用理由。

Facebookを使う理由

1. 人との繋がりを維持するため
2. ソーシャルライフを楽しむため
3. 離れた旧友との再会
4. ゲームを遊ぶ
5. 暇つぶし; Facebookは罪悪感を伴う遊び
6. ログインを要求する友人からのメッセージを読むためのみ
7. 仕事上の付き合いを保つため
8. 子供や孫の生活の監視

8を除くと、各年代とも利用する理由の順に差異はほとんど見られません。

筆者自身も順位は違えど、大体同じような理由かな、というのが感想です。

ゲームを目的にしているという回答の順位が高いのは今の日本のFacebookユーザーとは大きく異なりそうな感じがします。

また、"Like"ボタンを押す理由についての調査結果もまとめられていました。

その結果が下のグラフです。

Motivations for "Liking" a Company, Brand or Association on Facebook, April 2010 (% of US internet users)

企業やブランドを"Like"する動機

1. ディスカウントやプロモーションを受けるため
2. 企業などへの自分の支援を示すため
3. 「無料グッズ」を得るため
4. 企業の活動を知るため
5. 新製品の情報更新を得るため
6. セールス情報を受け取るため
7. 楽しみやエンターテイメントとして
8. 企業についてもっと知るため
9. 企業の話題について勉強するため
10. アイディア共有やフィードバックなどの交流のため

企業の"Like"獲得活動がプロモーションと連動としていることを裏付ける結果といえそうですね。

また、面白いな、と思ったのが「企業などへの自分の支援を示すため」が動機の2位であったことです。

これはマーケターにとっては心強いデータですが、注意も必要なようです。

自己表現としてブランドを"Like"する消費者は、ブランドの推奨者であり、マーケターにとってearned mediaの潜在力が愛好家の間では高いことを示しています。しかし忘れてはならないのは、お得なクーポンや限定物があったとしても、皆が繋がっている理由がマーケティングメッセージ(宣伝)への欲求ではないということです。

Consumers who “like” a brand as a means to their own self-expression are by definition brand advocates, and the earned media potential for marketers among these enthusiasts is high. But marketers must remember that a desire for marketing messages—even those that include a good coupon or exclusive offer—is not why everyone is connecting. (emarketer.com)

Posted via email from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点

2010年9月8日水曜日

ソーシャルメディア時代の広報ツールとしてのinfographic



添付の画像は、マイクロソフトの面白い事実、というインフォグラフィックです。

マイクロソフト自身は、彼らのオリジナルのOSである、MS-DOSを作ってない。
マイクロソフトはもともと"Micro"-"soft"という名前だった。
ビルゲイツはマイクロソフトを興すためにハーバードを退学した。
Windowsは、もともと"Interface Manager"と呼ばれていた。
マイクロソフトの面接者はインタビューで変わった質問を受ける。例えば「マンホールはなぜ丸いのか?」というような。

とまぁ、確かに面白い事実が書かれています。こういうのを読むと、マイクロソフトの印象が少し変わりますよね。

ソーシャルメディアの発達とともに、このinfographicを目にする機会は非常に増えてきたと思います。何ヶ月か前に、ちらっとこんなツイート

最近"Infographic"を目にする機会が多い。情報過多だからかな。でもこれって、報道用素材としてよく作成するプレスキットと基本は同じで、ソーシャルメディア・キットとでも言っていいかもですね。

をしたことがありますが、infographicはソーシャルメディア時代の企業広報でスタンダードになりうるものだと思います。その理由をいくつか挙げてみると、

1. マスメディアからではなく、主にソーシャルメディアから情報収集をする人の割合が増えてきている。
2. わかりやすく図解を交えて伝える「池上解説」がいま非常にもてはやされているように、情報を整理して理解するのが簡単ではない。
3. 同時に、多くの企業の事業内容は複雑化(一方でコンペティターで一方で協業など)していて、一言では説明できない。
4. 数字や歴史など、主に広報部門で取りまとめている「事実」情報をベースに構成されている。
5. オンライン上の情報発信者は、自分のブログなどに張るだけで済み、同時に情報量も豊かなコンテンツを求めている。

といったところになると思います。

こうしたツール自体はPRの世界では昔から使われていたもので、例えばテレビ番組でそのままフリップとして使われてもいいようにデザインされています。今、日本で最も有名な「インフォグラフィック」は、農林水産省の食事バランスガイドでしょう。

ただ、ひとつだけinfographicについての疑問があります。世にあるinfographicの多くは、他社が作っている例がほとんどで、事業会社自身が積極的に作っているということはあまり無いようです。これはなぜでしょう??謎です。

ちょうど今朝見た、「一枚で分かる!ツイッターのほぼすべて」も分かりやすくまとまっていましたが、作成はブログヘラルドによるものです。

でもまぁ、もし自分が今代理店の立場なら間違いなく提案して、先行者利得を積み上げていくと思います

例えば「戦略PR」で調査を実施するならその結果を同時にinfographic化して配布する、複数の事業展開をしている企業なら複数のテーマを使いながらシリーズ化してみる、ホームページにある「社史」をinfographic化する、などなど。

社内の調整さえできれば、結構始めやすい取り組みだと思んですけどね。



ご参考: 















2010年9月7日火曜日

バイラル動画のトップに君臨しているブランドは、あの「おじさん」だった!:Ad Age発表によるバイラル広告Top 10



「これまで最も見られたバイラル広告Top 10は?」というエントリがAdAgeにありました。

様々なブランドのバイラル動画がありますが、その中でも栄えある第一位に輝いたのは、なな、なんと!あの「ブレンドおじさん」こと、Blendtecの「Will It Blend?」シリーズで、再生回数134,256,499回でした

個人的に好きなのは、筆者もこのブログで取り上げたことのある、iPad編です。




そして、YoutubeとTwittwerを巧みに連動させ、多くの著名人を巻き込んだ電撃作戦で記憶に新しい、the Old Spice Manの"Responses"シリーズは堂々の第三位に食い込んで、再生回数57,132,669回でした。




他にも、「伝説的な」バイラル動画、Doveの"Evolution"が第六位に入っていました(再生回数41,100,418回)。


  
個人的な感想としては、広告代理店を使わず、低コストでバイラル動画を作り続けているブレンドおじさんが一位になったという事実は、ソーシャルメディア時代の象徴ともいえる結果であり、なんだか嬉しい気持ちになりました。













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