2013年2月22日金曜日

Facebookの「交際中」ステータスは5ドルで購入できる、という話


Namoro

via bbc.co.uk

バレンタインの2月14日、イギリスBBCのサイトに"Fake Girlfriend: I paid for make-believe love on Facebook(偽のガールフレンド:Facebook上の見せかけの愛を買った)"という投稿がされていました。

5ドルでFacebook上のガールフレンドになってくれる、という話を知った記者が実際に体験した取材記事です。

お金を支払ってデートに行くわけではなく、Facebookのステータスを「交際中」に変更し、恋人になったかのように自分のウォールに投稿してくれたり、自分の投稿にLike!をしてくれたりする、というものです。例えば上の画像は、ブラジルのNamorofakeというサイトを日本語に翻訳したものですが、メニューも複数あります。しかも相当繁盛しているのか、サービス停止になりそうなのか分かりませんが、オーダーできない状態のようです。

記者がお金を支払ったのはSophiaという女性で、その人物をFiverrというサイトで見つけたとのこと。

Fiverr自体は、5ドルで様々なサービスを提供・購入ができるマーケットプレイスで、「5ドルでサンタに扮してあなた用にビデオを作ってあげる」とか「5ドルで100-300字のブログを24時間以内にかいてあげる」というような様々なオファーが個人の趣味からビジネスに至るまで投稿されています。

"Facebook girlfriend"などで検索すると、実際に5ドルで1週間Facebook上で恋人になってくれる、というオファーが出てきます。

Fiverr

記者は途中で身分を明かしSophiaさんに取材をします。

すると、Sophiaというアカウント自体も画像を除くと偽のものであり、当の本人はとくに罪の意識はない、ということでした(偽のアカウントなのでこの時点でFacebookの規約違反ですが)。

購入する男性については、

他の人に嫉妬されたいと思っている人か、もしくはガールフレンドがいるようなプロファイルを作って喜んでいる人がほとんど

とのこと。

まぁ、「誰得?」と言いたくなるようなお話ではありますが、たしかにこうした経済活動は一定の割合で成立するんだろうなぁ、とも思います。

ご参考:

2013年2月17日日曜日

Facebookの新広告は「友人の投稿を宣伝する」機能

Promoted-post-3

Facebookの広告Promoted postに新たな機能が実装されたようです。

それは、「友人の投稿を宣伝する」機能。Tech Crunchの記事によると、投稿の非表示やスパムを選択するところにメニューとして加わっているようです。

Promote-a-friends-post
 Facebookの担当者いわく、

チャリティーマラソンに参加している友人の投稿を自分の友達にプロモートすることで手伝うことができる。
アパートを貸し出している友人の投稿を共通の友人に共有することでニュースフィードの上位に現れてより多くの人に認識される。

というような使い方が想定できるそうです。

この広告に対しては、表示される側のパーミッションが不要とのことなので、見たくないものを見る羽目になる、というケースもあるでしょうね。

どれだけこうした広告が利用されるのか分かりませんが、選挙のときなど有権者に献金を求める代わりにプロモートを依頼する、というようなことはできそうです。

ご参考:

2013年2月13日水曜日

オンライン/ソーシャル上で存在感を増すCEO:伸びる動画利用

Ws_syceo_infographic

企業のCEOはどのくらいソーシャルメディアを自ら活用しているのか?についての調査レポート"Socializing Your CEO 2013"を、PR会社のWeber Shandwick社が公開していました。

対象となったのは、フォーチュン・グローバル500の上位50社(北米:15、ヨーロッパ:21、アジア:11、南米:3)で、2010年との比較調査にもなっています。

それによると、

・企業の評判の49%がCEOに関するもの
・CEOの(オンラインでの)ソーシャル活動は2010年から30パーセント増加し66%に
・自社メディア上での露出が32%から50%に増加
・自社メディア、ソーシャルメディアのいずれかでのCEOの動画出演は18%から40%に増加

などなど、という結果になったようです。

チャネル別にみると、自社メディアとTwitter以外のほぼすべてにおいて存在感が増していることが分かります(ソーシャルメディアについてはアカウントの有無)。

CEOがオンライン上(特にソーシャルメディア)での露出を増やすことは、より身近な企業イメージづくりへの貢献が期待でき、間違った使い方をすると株価が下がるようなケースすらあるので、関係者としては気が気でないかもしれません。

今回の調査で注目に値するなと思ったのは、2010年比で倍以上になったCEOの動画の利用です。

特に先ごろTwitterが買収したVine(6秒間の動画作成アプリ)については、「マーケティングとPRの実践ネット戦略」の著者David Meerman Scott氏が、「VineをマーケティングとPRで活用する方法」というエントリで、

A brief product demonstration. (簡単な製品紹介) 
A short statement by the CEO. (CEOからの短い声明)

などと使い方を紹介しているように、活用が進む可能性もありちょっと注目です。

ご参考:

Posted via email from the Public Returns - 続・広報の視点

2013年2月6日水曜日

AP通信が始めた独自のツイッター広告がちょっと話題に

Ap

通信社のAP通信が、そのTwitterアカウント@APを使った広告商品をに展開して、ちょっとした騒ぎになっていたようです。

公式発表によると、1月7日〜11日のCESの期間中に、 "SPONSORED TWEETS"という断りを入れた上で、サムソンの宣伝ツイートを150万人以上のフォロアーに、1日に2回配信するとされています。

実際のツイートがこちら。

広告に嫌悪したフォロアーからは、アンフォローする、止めてくれというようなリプライが行われています。

さらにその後、アメリカホンダからも新車ACURAやNSXのコンセプトモデルのお披露目に関する"SPONSORED TWEETS"が連日投稿されており、こちらにもネガティブな反応が起きています。

このAPの「新広告」に対しては、ジャーナリストからも疑問視する声がツイッターで寄せられました(下のStorifyをご参照)。

"SPONSORED TWEETS"と銘打ち関係性を明示しているとはいえ、報道機関のツイッターに期待するものではないということなのでしょうが、フォロアー数が激減したということでもないようです。

@APは1日に50以上のツイートを配信しており、その中の1つくらいなのでまぁいいのでは、と思いますが、人によっては気になるのでしょうね。

ご参考:

Posted via email from the Public Returns - 続・広報の視点