9/6に行われた、民主党全国大会でオバマ大統領が指名受諾演説行い、毎分52757のツイートを生成し、Twitterの新記録を樹立しましたが、
8/28-8/30に共和党全国大会と、9/4-9/6に行われた民主党全国大会でのソーシャルメディアの反応をまとめたinfographicがあったのでご紹介。
その数字の差は歴然としており、民主党で最もコメントが少なかった日は9/5の120万ですが、その数字は共和党で最も多かった8/30の95万1千を遥かにしのぐ結果 になっています。
また、コメントした人の女性の割合を見ると、
民主党:54%
共和党:44%
となっており、平均45%という政治関連のテレビイベントでは女性の割合も民主党は大きく上回る結果 になっており、ミシェル夫人と、オバマ大統領のスピーチが牽引したとのことです。
オバマ陣営のソーシャルメディア活用は色々なところで話題になっていますが、せっかくなのでここでもまとめてみました。
まず、
Pew Research Centerによる両陣営のソーシャルメディア活用の調査データ がこちら。
調査は6/4-6/17の期間と少し古いですが、 ベースが既に違うことが一目瞭然です。
8/30 共和党全国大会にクリント・イーストウッドが登壇。空席の椅子にオバマ大統領が座っていると見立てた
演説を披露 。それに対するオバマ大統領の対応"This seat’s taken."が話題に。
9/4 民主党全国大会の初日、ホワイトハウスのアプリ ver.2.0 をリリース。掌にホワイトハウスをコンセプトに、ブログ、ブレス向け発表資料、写真ギャラリー、ビデオ、ライブの閲覧とそれらコンテンツのお気に入り登録ができるすぐれもの。
VIDEO
そして、、、
大統領のスピーチの間、ツイート数がもっともスパイクした瞬間は:
-43,646: “今の私は単なる候補者ではない。私が、大統領だ。”
-39,002: “メディケアをヴァウチャーには絶対にしない。”*
-38,597: —メディケアに関するくだり—
-37,694: “政府が問題のすべてを解決できるとは思っていない。”
-34,572: —オリンピック関連の警句と〔共和党の人たちの〕“冷戦時代的な感性”について
ちなみにこの日、オバマ陣営も、トレンドトピック"#Forward2012"を
購入 。
こうして両陣営の動きを見てみると、9/6のTwitter新記録が生まれる環境をオバマ陣営が整えていたことが分かります。
それをまとめると、
ソーシャルメディアは1日にしてならず :6月時点での両陣営のソーシャルメディア基盤の差は歴然。4年前の大統領選以降も継続してきたことの結果。
競合の動きに機敏に対応 :共和党全国大会の期間中に突然Redditに登場し、クリント・イーストウッドの演説にスマートに切り返すなど、競合のソーシャルメディアでの盛り上がりに対抗したり乗っかったりと、柔軟な対応を機敏に行うことで、民主党全国大会への布石としていた。
スマートデバイスの活用 :4年前の大統領選との環境の変化の一つが、スマートフォンやタブレット、それを活かした画像によるコミュニケーションの普及。民主党大会の初日にホワイトハウスアプリを更新し、"This seat's taken."を象徴的な画像とともに投稿するなど、今のデジタルコミュニケーションをしっかりと押さえていた。
という感じでしょうか。
11月の大統領選挙まで目が離せませんね。
ご参考: