いずれこの波は日本にも来るのでしょうか?New York TimesにPay Per Tweet(PPT) の実態についてのレポートがありました。
記事で紹介されていたのは、50,000人のフォロワーを擁する@JohnChow氏。例えばM&Mの顔や名前をカスタマイズできるサービスをツイートして、彼は200ドルを得ているほか、通信企業やMake-A-Wish財団についてのツイートなどを通じて、10月には約3,000ドルの収入をTwitterから得たそうです。
ボタンを押すだけで収入を得られる(John Chow氏)
PPTを提供しているのはAd.lyやIZEA、Likesという新興企業。登録している(Kim Kardashian, Dr. Drew, ミュージシャンのErnie Halter ら)セレブリティは$10,000をTwitterを通じて得ているとのこと。
Ad.lyの説明を読んでみましたが、セレブリティ本人の承認をともなうものなので、ツイートされるものは自分のフォローしている人がいい(悪くはない)と思った広告で、むやみやたらにプッシュされて来るものではないようです。
やはりここで問題になるのは、信頼性・透明性と、今のTwitterの健全な感じの環境が少し変わってしまうことだと思います。 以下に2つの例をご紹介したいと思いますが、上は広告で下は広告ではないツイートです。
広告でないツイートの方がよっぽど明確に関係性を説明しています。
このご時世、透明性の確保のために自分と企業との関係性を明示するのが基本ですが、#adの3文字をツイートの最後に書くだけで十分なのかなぁ、と若干気になりました。しかもご丁寧に"RT pls"とRe Tweetのお願いまでしています。
さて、とはいえ、始まっているものですし、いずれ日本にも来ることでしょう。
PPTで発生しうるリスクについてのまとめがあったのでそちらも併せてご紹介。
1. ユーザーが一斉にフォローを解除する危険性あり:なにせ初めてのことなので、広告に対する重要性は未知数
2. 技術的にまだ確立できていないので、ビジネスモデルを破壊する可能性も:クッキーの活用などができていないため、例えば同じ広告を何度も見せられる可能性がある
3. ROIが見えないため、比較が困難:CTRはとれても実際にツイートを見た人の数を特定することが不可能。かつ、ターゲットとして適しているかも判定不能
4. 広告主は会話を妨げることを好まない:広告主はソーシャルメディア上での評価に敏感であり同時にユーザーの会話に割るこむことを好まない
5. 透明性の欠如はTwitterの信頼性のモデルを傷つける:Twitterは互いの信頼をベースに成立している
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