2010年1月26日火曜日

広告は批評の対象ではなくなったのかもしれないけれど・・・:Budweiser のCM「作品」 "All Together Now"

今日は休日だったので久々に朝、CXのとくダネを見ました。

番組の中で海外CMの特集があったのですが、その中でもBeatlesの"All Together Now"の歌詞を使ったBudweiser のCMの制作秘話がなかなか面白かったです。

これはBudが欧州向けに作ったCMで、そのためかテイストもゆったり。撮影はシカゴで行われたそうで、100名の実際の市民が参加したとのこと。

列車に固定したカメラからの撮影でCGの使用は無し。一人でもNGを出すと最初からやり直しになるので、走行距離は5日間で1500キロにも及およんだそう(うろ覚えです、、)。

番組の中でCM出演者に人生で大切なものは?という趣旨の質問をしていました(これもうろ覚えです、、)。

・歌詞のBee(B)役の女性:Bee Happy(人生はハッピーでなければ)
・"Sail the ship"で船を漕ぐ老人:Crazy - Good(バカなことも時には大事)
・"Chop the tree"で板わりをしている空手道場の師範:Dedication(どんなにつまらないことでも努力することで実を結ぶ)

番組でも紹介していましたが、このCM、CGを使わなかったところが何よりもすばらしいと思いました。各自の登場はほんの一瞬ですが、参加者達はちょっとばかげているこの撮影を楽しみ、協力し合って作り上げたのだろうということが感じられます。

広告批評が休刊し「広告は批評の対象ではなくなった」とも言われています。確かにそうだなと思いますが、こういう作品に出会うと、やっぱり広告って良いな、と純粋に感じます。

低予算でクリエイティブ、そして歌詞を探す楽しみがあり、突っ込みどころ満載のこのようなCM「作品」は、クチコミされやすさという点からも、まだまだ価値があるのではないでしょうか?

~"All Together Now" 歌詞~
1,2,3,4, can I have a little more
5,6,7,8,9,10, I love you
A,B,C,D, can I bring my friend to tea
E,F,G,H,I,J, I love you
Sail the ship
Chop the tree
Skip the rope
Look at me
All together now, all together now
All together now, all together now

Posted via email from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点

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