2011年7月20日水曜日

Googleも参画した、ゲーミフィケーションを取り入れたエコ生活啓発キャンペーンとその効果


最近目にする機会が増えてきた言葉「ゲーミフィケーション(Gamification)」。ゲーミフィケーションとは、ゲームで使われる手法やノウハウを多の分野に応用する取り組みのことですが、そのゲーミフィケーションを導入したことによる効果が公開されていました。

調査対象となったのはGoogleが新Google Analyticsのテストを行うために参加したRecyclebankの"Green Your House Challenge"。約49,000人が参加したこのキャンペーン、現在は終了していますが、その第2弾とも言える"Green Your Vacation Contest"が開催されています(7月下旬まで)。

さてそのキャンペーンの内容ですが、サイト上の仮想の家の中に用意されたエコロジーな生活をするためのクイズに答えてポイントをため、100以上も用意されたプレゼントを獲得する、というもので、優勝は1万8千ドルのLG製のENERGY STAR推奨キッチンアプライアンスへのリフォームが提供される、というもの。

クイズは例えばこんな感じです(↓ は、Chromeだと表示されないかもしれません)。


また、より多くの友人をキャンペーンに招待するとポイントを増える、という参加者を増やす仕組みも用意されていました。

さて、ゲーミフィケーションを施した、このコンテスト、いったいどのような効果があったのでしょうか。Googleとともに参画したROI Researchのデータによると、

ゲーミフィケーションは、積極的なエコ活動を増やすことができる:このチャレンジの参加者の97%が環境保護の知識が増えたと回答。
ゲームはソーシャルと環境保護活動を促すことができる:54%の既存メンバーと新規のメンバーの58%がこのチャレンジに参加したことによって、エコ活動をすることに対して積極的になったと回答。
ゲームは実際のエコ活動を生みだす力を持っている:コンテストの実施前と後とで報告された活動内容を比較すると、Green Your Home Challengeで取り上げられた活動に増加が見れれた他、中にはゲーム実施前には全く報告されていなかった活動もあった(例:消灯する人が44%増加し、環境にやさしい電球を使用し、水やエネルギーの無駄な消費をを減らす人がそれぞれ32%と36%増加した。また、14%が国内生産品を使用し、7%が衣類をつめたい水で洗うようになったと回答。これらはチャレンジ実施前にはどちらも0%だった)。
ゲームは教育のためのツールとして効率的かつ魅力的である:企業やブランドが情報を伝え教育を行うのにオンラインゲームやコンテストを行う事に86%が賛成し、73%がゲームやコンテストは企業が参加者と交流するのによい方法得あると考えている。

という調査結果になったそうです。


また、Google Analyticsのデータによると、ゲーミフィケーションによってサイト滞在時間が平均6分から18分に増加し、週に1度はサイトに訪問する人の割合が23.7%から45.4% (91.6%増)になったそうです。

参加者の環境保護に関する知識や活動が増え、サイト訪問に関する数字も自然といい結果となった、という良いことづくめなこのお話。参加者へのプレゼントも協賛を募っていると思われるので(告知のコストが不明ですが)、低コストで運営してROIも悪くなさそうですね。

調査のフルレポートはこちらからどうぞ(要登録)。














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