2010年1月24日日曜日

企業のTwitterアカウントを始める前に確認したい5つの基本(事例付き)

Illustration of a scribe writing

Image via Wikipedia

 
  
 
  
 

 
  
 
  
 

 
 
  
 

 

日本でもユーザー層が拡大し、日々話題に事欠かなくなってきている感じのTwitter。

最近ユーザー数を一気に伸ばし、政治的にも注目されたため、導入を検討したいと考える企業トップなどが出始めても何ら不思議はありません。事実
Twitterは、「広告でなくツールを収益源に」 という意向を持っており、企業側にそのようなアプローチが本格的に増えてくるかもしれません。

ということで、個人的に導入を検討する際に確認しておくべきと思われる5つの主なポイントをまとめてみました。

1. そもそもTwitterは、あなたの会社のユーザー属性と合致していますか?

6月の国内ユニークユーザーは78万3000人。男女比は、男性が57.68%、女性が42.32%。年代別では20代が22.17%、30代が20.94%、40代が35.15%

という状況です。さらに新規ユーザーの6割は加入1カ月で幽霊会員にという米Nielsenのデータもあり、アーリーアダプターステージから脱しつつあるものの、まだ認知度も低く(16%34%程度)、属性には偏りがあると考えるべきです。

2. Twitterで何がしたいですか?
Twitterの使い方は様々。① @gigazine@Asahiのように情報をフィードして、自社サイトのトラフィック獲得としての利用、② @DellConsumer_JP@yahoo_shoppingのように販売の情報を主目的とする、③ @pixiv@pokenjapanのようにCRM(or CS, コミュニティ)的な役割、または④ @m_kumagai (GMO社長の熊谷社長)や、@susumu_fujita (サイバーエージェント藤田社長)のような社長・社員ブログによる親近感を生むブランディング 兼 情報発信、などが主な使い方だと思います。@mazdarotaryのようにブログなどでのキャンペーン連動(この場合限定ブログパーツに寄せられたコメントの紹介。今は使用されていません。)や、フォロアーに質問を投げかけたり求人を行うなどの活用方法もあります。
返信をする・しない、ネガティブなコメントへの対応、利用ガイドラインなどのポリシーは、何を実現したいかによって変わってきます。

3. 質と量でフォロアーの期待に応えられますか?
開設したアカウントはフォロアーの期待に答える内容のものでしょうか?期待とはその企業の事業内容やブランドイメージに根ざしたもので、退屈な内容の投稿やコミュニケーションとして誤った返信などをしてしまうと、ブロンド価値の棄損につながります。
例えば先日開設された、日本IBMのアカウント@IBMJapan_PRは、シンプルにプレスリリースのフィードを行っているだけで、フォロアー数も1500名程度と少なめ(ちなみに@googleは133万以上)。 また@asahicomは大手メディアによる実況中継のアカウントのようですが、7/30に実況をしただけでフォロアーも535名。
また、情報が洪水のようにあふれるタイムラインに埋没しないためには、コンスタントに更新できるだけの情報量も重要です。googleのように複数のアカウントをサービス別に持って互いにReTweet(RT)をして埋もれるのを防ぐ、という方法もあります。

4. 担当者の人選
Twitterアカウントの運営を誰が行うかによって、成否は大きく変わるでしょう。例えば先に紹介した、@yahoo_shoppingは、

@frontier_k ふふふ、はじめまして。フォローさせていただきました。今後ともよろしくお願いいたします(^^ 1号

と、Twitterならではゆるーい調子でのコミュニケーションをしているかと思えば、

“日本一怖い”トイレットペーパーが人気 (日経トレンディネット) http://bit.ly/N8boJ 当ショッピングにも在庫あります(-- 1号 http://bit.ly/5RaUU

と、しっかり有名なメディアのブランド活用した商品アピールを行ったり、

よかったですね ^1号:東名 13日午前にも上下線復旧 (Yahoo!トピックス) http://bit.ly/2AFofH

災害という公共性の高い話題に対するフォローまで行っています。

担当者に求められる資質は大雑把にいってしまうと、ソーシャルメディア理解力、コミュニケーション能力、コミュニティ管理能力になると思います。また、できるだけ外注せずに、自社の社員を担当に据えた方が、コミュニケーションが豊かになると思います。

追記:自社のサービス等を伝えたい、というパッションを担当者が持っているかももちろん重要です。

5. 効果測定
2.の「何がしたいか」によって変わってきますが、 「Twitterアカウントからのトラフィック」、「セールスへのコンバージョン」、「ブランド調査などでの評価」などでしょうか。自社アカウントの評価を定期的にフォロアーにしてもらうのもよいかもしれませんね。

追記:非公開ないしはGroupTweetなどを使って、小さくはじめて様子を見つつ徐々に、というやり方もありかもですね。本末転倒かもしれませんが。

ご参考:

Posted via email from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点

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