2012年11月5日月曜日

Facebook利用頻度の高さと、クレジットの借金や過食症には相関性があるという調査:Facebookによる自尊心強化と自己管理力の低下




Facebookばかりやっている人は、ちょっと注意した方がいいかもね、という調査結果が、コロンビア大学と、ピッツバーグ大学の共同調査によって示されました。

結果の一部を端的に示しているのが、上のチャートです。

Facebookの利用頻度と、BMI値、過食症には相関性がある。
Facebookの利用頻度と、クレジットカードの借金、信用度には相関性がある。

Facebookばかりしているから過食傾向にあるのか、過食傾向にある人にFacebookにハマっている人が多いのか、というニワトリタマゴなお話ではありますが、基本的な考え方は、調査レポートの冒頭に次のように述べられています。

私たちの提案は、ソーシャルネットワークを閲覧することによって強化された自尊心は自己管理を一時的に低下させ、その結果として、ソーシャルネットワークを閲覧しなかった人に比べると、ソーシャルネットワーク閲覧後に自己管理の低い行動に人々を導くことになる、というものです。

Facebookという環境で自分に関する情報を投稿し、Likeやコメントが付くことを通じて自尊心が高まり、自尊心への軽微な影響の蓄積がが自己管理を疎かにする、という構図のようです。


ウォールストリートジャーナルの記事に、調査を行ったコロンビアビジネススクールのKeith Wilcox助教授のコメントが掲載されていました。

これをライセンスン効果と考えると良いでしょう。自分のことをよく思うと、自分に何かしらの権利が付与されていると感じるようになる。そうなると次にその良いイメージを守りたくなり、同じ意見を持たない人に対して攻撃的になるのです。

他者への攻撃も自己管理力の低下によるものと言えると思います(WSJの記事は「なぜ私たちはオンラインで無礼に振舞うのか」とタイトル)。

また、この調査では制限時間のある知能テストと、解読不能なアナグラムの問題を出したところ、Facebook利用頻度の高い人は難しいタスクを早くあきらめる傾向にあった、ということです。

うーん、なんとなく思い当たる節があるような無いような、、、

ご参考: