The Atlanticというメディアサイトが面白いデータを公開していました。
The Atlanticのリファラーデータを、リアルタイムWeb解析を行うChartbeatを使って分析したところ、FacebookやTwitter経由よりも、メールなどで共有された結果の来訪の方が多かったとのこと。
そもそもトラックできないメールやメッセンジャー経由の来訪をどう判別したかというと、ブックマーク経由や直接入力する可能性のあるホームページ(theatlantic.com)やカテゴリーページ(theatlantic.com/politics等)と、URLが非常に長い各記事とに分けて判別したそうです。URLが長い各記事については、ブックマークや直接入力ではなく、共有経由の訪問のはずなので、確かにこれは理にかなった分け方ですね。
Chartbeatはこれを「ダイレクトソーシャル」と呼び、The Atlanticのリファラーデータを一般的なソーシャルと、ダイレクトソーシャルトに分けて比較したのが上の図です(Atlanticの記者はこれをダークソーシャルと呼んでいる)。
ダイレクトソーシャル:56.5%
Facebook:21.6%
Twitter:11.2%
その他ソーシャル:10.7%
これがAtlantic特有の状況かどうかを確かめるために、Chartbeatで他のメディアサイトのデータも集めたところ、対象としたサイトやその数は開示されていないものの、次のような結果になったそうです。
ダイレクトソーシャル:69%
Facebook:20%
Twitter:6%
その他ソーシャル:5%
この結果をさらに全体のリファラーの中でみると、
ダイレクトソーシャル:17.5%
検索:21.6%
となったそうです(ちなみにthe Atlanticの場合は、ソーシャル>検索だそうです)。
これまでプライベートに行われていた情報の共有が広く公開された形で行われるようになったことが、FaceookやTwitterなどのソーシャルメディアが加速させた変化の一つですが、その代償としてユーザーはプライバシー情報をプラットフォームに提供することになります。
ソーシャルメディアが存在する以前からあった、プライベートな共有が今でも非常に大きなウェイトを占めている、というのは驚きである一方、納得のいく話でもありますね。
ご参考: