2012年6月18日月曜日

検索ランキングに最も有効なのはFacebookのShareという調査データ:被リンク数の相関係数を上回る結果に




SEOサービスを提供するSearchmetrics社の調査によると、イギリスでは、FacebookやTwitterでの共有が、Google検索のランキングと密接な相関性があることが分かったそうです。

それを示しているのが上のグラフですが、FacebookのShareとGoogle検索ランキングの相関係数は0.35と最も高く、被リンクの数の相関係数0.34を上回っています

TwitterはFacebookに劣るものの、キーワードを含むバックリンクや、キーワードの入ったドメインなど、一般的なSEOの手法よりも高い相関係数になっています。

ちなみにこの調査は、1万の検索語、3万の検索結果、30万のタイトル、ディスクリプション、URLを対象に行われ、対象となったサイトのコンテンツでFacebookに関しては、約2億5千万のFacebookコメント、20億のFacebookシェア、70億のlikeにも及んだ、たとのことです。

一方、気になるのがGoogle+の影響力。

Google+とGoogle検索ランキングとの相関係数はFaceookの数値を上回る0.37を示したそうで、やっぱりか、と思いましたが、Searchmetrics社のCTOで創業者のMarcus Tober氏によると、この数値は取扱いに注意が必要、とのこと。

Google+は現時点では十分なユーザー数がいないため、この結果は十分に信頼しうるものとは言えません。しかしながらGoogleは、Google+を今よりも重要な役割をさせようとしていることに疑いの余地はありません。


また、パンダアップデートによって、広告を過剰に含むサイトはランキングをおとしたという話があり、今回の調査データを見ても、広告が負の相関性を示していますが、下のグラフのAdlinksにはAdSenseが含まれているため、AdSenseの影響を分離して比較したところ、


AdSenseに負の相関性があることを示唆している。

とのことです。

調査では他にも、一般的にランキングを上昇させるページに含まれるテキストやへッドラインやタイトルに含まれるキーワード等の要素が、メジャーなブランドには適用されず、負の相関値を示していることから、

このデータはヘッドラインやタイトルにキーワードが少ないほうが、(メジャーブランドの)ページランクにはより良いということを示唆しています。さらに言うと、テキストの量は良い影響を全く及ぼさないといえます。

など、他にも気になるデータと解説が書かれているので、興味のある方はフルレポートかEconsultancyの記事を確認してみてください。

さて、今回の調査のメッセージである、ソーシャルなシェアが検索結果のランキングに影響を及ぼしている、という点について、記事に引用されていた、SEOptimise社の創業者Kevin Gibbson氏の興味深いコメントを最後にご紹介。

ソーシャルな足跡をしっかりと残すことは、検索アルゴリズムの更新による影響からランキングをより防衛し、かつ将来性をもたらすでしょう。だから、次にすべき修正や最新のSEO、被リンクのことを考えるより、コンテンツマーケティングをSEO戦略の中心にしましょう!

ご参考: