噂レベルではありますが、Facebookが検索機能の強化に本格的に乗り出すのでは、という話が出てきているそうです。
そのきっかけとなったのが上の写真で、これはMark Zuckerberg氏のFacebookページに投稿されたもの。投稿されたのは2月2日で、Facebook設立8 周年の2日前、上場の申請をした日です。
さて、なぜ検索機能の強化が噂になっているかというと、写真に写っているMacbookの画面に出ているFacebookのUIの、上のほうにある検索バーが通常よりもかなり長いため。
Facebookで使える検索機能といえば、友人やFacebookページを探すときが中心で、Bingとの連携はしているものの、それが使われていることはあまりないと思います。
via businessweek.com
噂レベルの話ではあるものの、IPOを控え、Facebookが自社のプラットフォームを盤石のものにするために、検索をより使い勝手の良いものにする、ということは色々と納得のいくところ。
現在20名強のGoogle出身者がFacebookで検索の改善に当たっている、という関係者の情報があります(IPO前につき名前は非公開)。彼らが言うには、Facebookのゴールは、ユーザーからの投稿や、ユーザーがlikeした記事や映像など多くのコンテンツからユーザーの取捨選択をしやすくすることである、とのこと。 (via businessweek.com)
Facebookの上場目論見書によれば、「いいね!」およびコメントが1日あたり27億回で、投稿される写真は1日あたり2億5千万と膨大な量におよび、Facebookで共有されたコンテンツをFacebook内の検索を通じて発見できるようになれば、それは非常に便利だと思いますし、Facebookから(Googleへと)離脱する理由が減ると思います。
また、ここで述べられているゴールは、昨年7月にマーク・ザッカーバーグ自身が述べた、「次の5年、Facebookにとって重要となる指標は、人々が得た価値の量、費やした時間、アプリの数、動かした経済などだ。」という発言とも合致しますね。
Facebookが検索を強化するもう一つの理由としては、広告による収益源の強化が挙げられます。
検索は、現状ではWebにおける最良のマネタイぜーションの方法であり、彼らはそれをやり残している。(Ask.comのCEO、Doug Leeds氏 via businessweek.com)
Facebookでは、通常の検索連動広告のように企業のFacebookの外のサイトを対象とすることもできるでしょうが、ここはやはり、16%しか届かないとされるFacebookページからのフィードを発見させるための仕組みとしてリーチジェネレーターとともに使うことになるのでしょうね。