筆者もこのブログの中で紹介する機会の多い調査会社Forrester ResearchのCEO George Colony氏が、先週パリで開催されていたLeWebという会議で次のような発言をしたそうです。
ソーシャルは時間と人とを使い果たしている
この発言の意味するところは、人々はこれ以上ソーシャルネットワーキングに使える時間はなく、SNS市場は飽和状態にある、ということです。
Forresterによると、各国のオンライン人口(成人)のSNS利用割合は、
アメリカ:86%
カナダ:88%
ポーランド:95%
中国の都市部:97%
という具合になっており、SNSに使用される時間は、
教会に行く
電話で会話をする
Eメール
普通郵便
運動
のどれよりも長く、買い物と育児よりわずかに少ないそうです。
まさしく「ソーシャルは時間と人とを使い果たしている」という現状を踏まえ、George Colony氏は来るべきポストソーシャルについて次のように話しました。
現在のような状況は長くは続かない。今はソーシャルスタートアップのバブル期。バブルが崩壊すれば、例えばFourSquareのような無意味なサービスの一部は一掃されるでしょう。多くの企業が生まれ、消えていった2000年のWebに似たポストソーシャルの時代に私たちは入ろうとしてます。次のソーシャルサービスはより効率的で、より時間節約をもたらすものになるでしょう。
ユーザー数が1500万に達したFourSquareも一蹴されてしまったわけですが、ソーシャルメディア/サービスの盛り上がりが見せるバブル的な状況に対して、同じように感じている方も多いのではないでしょうか?