2011年8月2日火曜日

Facebookページのコンテンツは、ユーザーのニュースフィード上で156倍消費される:コンテンツの到達と広がりを捉えたcomsCoreの調査




調査会社のcomsCore社が最新の調査レポートThe Power of Like: How Brands Reach and Influence Fans Through Social Media Marketingを公開しました。この調査は、5月にFcebookと共同で実施されたもので、モニターに同意した200万のインターネットユーザーを対象にしているそうです。

調査で明らかにされたのは、企業ブランドのFaceboookページのコンテンツががどのように消費されているかについて。そのハイライトがまとめられていたので、抄訳にてご紹介。

まずFacebook上での時間の過ごし方。上の画像がどこで時間を消費しているかの調査結果をまとめたものですが、

ホームページ/ニュースフィード上:27%
プロフィール:21%
写真:17%
アプリやツール:10%
その他:25%

となっており、ユーザー自身のホームページたるニュースフィードで情報の消費が最も行われていることが分かります。どのようなものを作るかにもよりますが、コストをかけてアプリの開発してもユーザーに消費される時間で考えると、割に合わない、という事になりかねません。

次に、(最も時間が消費されている)ニュースフィードへの情報の更新頻度とリーチとの相関性。上位100の企業ブランドのFacebookページにおける到達率の累計が示されていました。




目見当ですが、グラフの数字は下のようになります。

週1回更新:Likeしている人の8%に到達
週2回更新:Likeしている人の9%に到達
週3回更新:Likeしている人の10%に到達
週4回更新:Likeしている人の13%に到達
週5回更新:Likeしている人の16%に到達
週6回更新:Likeしている人の17%に到達
週7回更新:Likeしている人の22%に到達

週の半ばか、週末か、等によっても異なると思いますが、定期的に更新することの重要性が表れています。

また、最後に掲載されていたのが、Starbucks、Bing、Southwest AirlinesのFacebookページからのニュースフィードと、それぞれのFacebookページのインプレッション数の比較。


ちょっと分かりにくいかもしれませんが、Starbucksの156という数値は、StarbucksのFacebookページ上の1インプレッションに対し、ニュースフィード上で消費されるStarbucksの投稿のインプレッションは156倍、という意味です。

これはフィードで流れてきたコンテンツが、Likeやシェアによって共有され、インプレッションが増加していることを端的に示していますし、わざわざブランドのFacebookページを訪問する、という事が少ない、と言えます。

また、comsCore社の調べによると、ブランドFacebookページののファン(Likeしている人)のフレンド数は、ブランドのファン数自体の31〜84倍に相当するそうです。

一連のデータから見えてくることは、ニュースフィードに注力するのが得策、と言う至極当たり前のことです。

いかにファンに喜んでもらい、思わずシェアしたくなるなるようなコンテンツを発信するか。それによってより多くの到達を達成し、情報を消費してもらうかが王道と言えそうですね。