アメリカで最も多くのWebへのトラフィック誘引を生みだしているのはFacebook、ではなく、StumbleUponなのだそうです。
最新のStatCounterの調査データが上のグラフなのですが、確かにFacebookが減速し、StumbleUponがTopになっています。
StumbleUponについては、以前「Facebookの"Like"ボタンにまつわる小ネタ:Likeのマッシュアップサイトから"悪魔色"のボタンまで」というエントリでも触れましたが、セレンディピティ型SNSとも"Web discovery engine"とも呼ばれるもので、「Stumble! ボタン」を押すだけで、自分の気になるジャンルで、だれかが推薦している人気のあるエントリーやサイトが次々と現れてくる、というものです。
くわしくは、こちらのデモで実感していただくか、KNN神田さんの記事"セレンディピティ型SNS" Stumble! upon は,やはりすごい!をご覧ください。
このStumbleUpon、ここに至るまで紆余曲折があり、
創立は2001年。2007年にeBayに7千5百万ドルで買収されたものの、事業は振るわず、2009年共同創設者であるGarrett Camp氏とGeoff Smith氏が投資家とともに買い戻した。(via gigaom.com)
という歩みをたどっています。
その2年後、StumbleUponは華麗にカムバックを果たしたわけですが、
1千7百万ドルを調達して、モバイルとテレビの領域にサービスを拡大、 収益構造も改善し、"paid discovery(有料でユーザーのストリーム内にコンテンツを表示するもの)"の提供を開始。2月には2週にわたってFacebookを抜きTopに躍り出た(が、すぐ逆転された)。
とのこと。
その時のチャートがこちら。
今回の再逆転は、Facebookの成長もさすがに鈍化してきた、というような話もある中でのことなので、しばらくは存在感を発揮するかもしれないですね。
華々しくデビューしたものの、あれどうなったっけ?というようなスタートアップが多い中、このStmbleUponのカムバックは、なんだか元気をくれる話です。