FacebookのQuestionsに続き、先週の注目の話題の一つが、Googleの発表した「+1」。こちらの記事「Googleが「+1」ボタン発表、Facebookの「いいね!」に似たソーシャル検索」にもあるように、
ユーザーが良いと思ったページや広告を「+1」ボタンで推薦することにより、Googleの検索結果を改良し、結果的にそのユーザーの友人に対して最良の検索結果を表示できるようにすることを目指している
というもの。
ソーシャルメディアの台頭によってコンテンツの流れは変わり、「+1」はGoogleにとってその対抗策と目されているわけですが、コンテンツがなぜバイラルするのかについて、Huffington PostとBuzzFeedの共同創業者のJonah Peretti氏のWeb 2.0 Expoでの話が紹介されていたので紹介。
Googleはなぜこのサービスを出すに至ったかを整理して理解するのにもお薦めです。
理解しておきたい重要なことのひとつは、コンテンツは異なる理由で異なるプラットフォーム上で拡がるということ。Googleの検索エンジンは情報を中心に作られています。だからAbout.comのようなサイトは知識中心かつ、キーワード中心なのでGoogleに対して完璧な最適化ができます。
Facebookのようなソーシャルネットワークでは話が全く異なります。ユーザーはHow to記事をシェアするよりも、面白いことや共感するものをシェアします。Facebookではユーザーは自分を定義し、自分を良く見せるものをシェアするのです。
例えばこの犬の写真にはGoogleにとって有益な情報は全くありませんが、45,000以上のFacebook "likes" を獲得しています。
別の言い方をすると、コンテンツをバイラルさせたければ、「人々の頭の中に入っていく情報」という考え方をやめ、「ソーシャルアクションを起こす理由」についてより考えるべきです。
今のGoogleのアルゴリズムに無いのが、この「ソーシャルアクションを起こす理由」に対するデータなのでしょう。で、「+1」でそれを蓄積しよう、と。
アクションを起こしてもらうことは、関わりあいを深める(エンゲージメント)視点からも、ソーシャルメディアでは重要。フォロアーの数やファンの数ばかりでなく、アクションを起こしてもらうことにこそ価値があるといえます。
だから、挨拶や簡単な質問、天気や季節の話題のような「普段の会話」がソーシャルメディアでは大切なコンテンツになります。
ちなみに、Gooleの検索結果にFacebookの"Like"の機能を連動させた"+Like"なるアプリも開発されたようです。