via sas.com
Harvard Business Reviewが、"The New Conversation, Taking Social Media from Talk to Action"という、企業によるソーシャルメディア活用の分析調査レポートを昨年の12月に発行していました。
レポートによると、対象となる2100の企業のうち、「効果的な活用ができている(効果的なユーザ)」と分類されたのは12%。そして、そこには共通する特徴があるとこのこと。
その共通点をまとめたエントリがあったので抄訳にてご紹介。
1. 効果的なユーザーの63%がソーシャルメディアの戦略をつくり実施していると回答。- 彼らはソーシャルメディアについて統合的な視点を有し、全体的なマーケティング戦略の一部としている。単に流行っているからとか、気まぐれではなく、文書に記された具体的な目標に向かって活用している。
2. 効果的なユーザーは、そうでない回答社の「2倍」のソーシャルメディア予算を持っている。
3. 効果的なユーザーは、ソーシャルメディアチャネルをより多く - 4つかそれ以上 - 使う。
4. 効果的なユーザーは複数のソーシャルメディアチャネルを使うことでその恩恵を最大限に活用している。例えば、- 顧客へのリーチ- 顧客の理解- 新製品のリサーチ- 顧客同士でユーザーグループを作る- トレンドのモニター- 顧客の評価を集計、追跡する
5. 指標や分析ツールを使用することが、彼らを効果的なユーザーたらしめている。自分たちの活動の評価だけでなく、自社に関するソーシャルな会話の評価もしている。
6. このグループはソーシャルメディアの傾聴を他のマーケティングソリューションに統合している。
「ソーシャルメディア予算が2倍」という箇所に自然と目が行ってしまいますが、より多くのソーシャルメディア活動を行うほどそのリターンは大きい。ただし、明確な戦略やマーケティング全体における明確な役割の設定が前提ということに集約できそうです。
とはいえ、多くのソーシャルメディア活動を行うには、人件費を含むコストが必要なのもゆるぎない事実。
予算の確保ができていない企業においては、ソーシャルメディアを活用できそうな分野を絞って効果を確認し、少しづつ予算を増やしリターンを積み重ねていく、という努力が必要なのかもしれないですね。