先日のエントリ「Twitterで振り返る2010年」でご紹介した、Twitter 2010: Year in Reviewですが、順次公開されていた5項目すべてが開示されたようです。
その5つとは、
Who's New?Top Trending TopicsMost PowerfulMost Retweeted#Hindsight 2010 (New Twitterのプロモーション動画)
でした。
中でも、Top Trending TopicsやMost Powerfulなどを見ていると、このブログでも取り上げた、こんなことあったな、という項目が多数選ばれています。
たとえばハイチの大地震や、
BPによる原油流出事故、
ジョナサン・シュワルツのサン退任
サッカーワールドカップ
Twitterでチケットを完売させたコナン・オブライエン
iPad
などなど。
で、そのTop Trending Topicsですが、日本ではまだ導入されていないTwitterの広告商品"Promoted Trend"やアプリの影響を少なからず受けているようだ、という趣旨の記事がありました。
Twitterの映画関連の2010年のトレンドのリストを見ると、少なくともそのうちの2つ("Scott Pilgrim vs. the World"と"Despicable Me")は、TwitterからTrendを購入してプロモーションを行っていました。また、生の情報をフォローするTwitter固有の性質から、エンターテイメントの表彰式が自然とテレビのトレンドリストに多数出てきていますが、1位になったのはオスカーでもなければ、グラミーでもなく、"Twitter Tracker"という公式のアプリをつかって盛り上げたMTVミュージックアワードでした。
これからはSEOに加えてSMO(Social Media Optimization)が重要、というような話はよくされていますが、この事実は、企業側からの(広告的な)なプロモーションが「話題」に対してある程度影響を与えることができる、という可能性を示していると思います。
これを「操作」というと行き過ぎだと思いますが、少なくとも「話題化を後押し」することが可能で、今の段階ではやるのとやらないのとでは有意差が生まれている、という印象を受けます。
Tweitterに限らず、ソーシャルメディアでの話題の多くは自然発生的なもので、企業側でこれを「操作」することは不可能とされていましたが、自然な盛り上がりがおきることを前提として、それに組み合わせる形で人為的に強める、ということはできるのではないでしょうか?
以前のエントリ「ソーシャルメディアで最も効果的なマーケティングコミュニケーションは「普段の会話」:Stream marketing が今後重要に」の中で取り上げたキーワード"Stream Marketing"。かっこいい響きの言葉ですが、Googleのソリューションではできなかった、常に変化する話題を捕らえ、そのパワーをどう活用していくかということだと思います。
なんだか柔道や合気道みたいな感じですね。