2010年6月22日火曜日

グランズウェルの作者が語る「オープンリーダーシップ」

グランズウェルの著者、Charlene Li氏が新著を出版しました。そのタイトルは"OPEN LEADERSHIP"。
すでに書評がブログなどで書かれているようですが、著者Charlene Li氏のインタビューが公開されていました。その中から面白いな、と思った部分を抜粋してご紹介。
前著グランズウェルからどのようにしてOpen Leadershipを書くにいたったのですか?
グランズウェルに関する会話の半分はソーシャルストラテジーをどのように導入すればよいかと言うことでもう半分は、「コントロールを失う」ことに対する不快感でした。そしてよく質問されたことが「どの程度オープンになる必要があるの?」でした。そこにはソーシャルテクノロジーへの対応が、リーダーのポジションにいる人に、力の源とその使い方についての再考を促していることが見てとれました。コントロールする必要性を手放すことは、顧客や従業員との真の関係構築にいたる機会を生み出します。オープンリーダーシップの最大の利点は、ビジネスを処理ではなく関係性のレンズを通して見るということです。
よいオープンリーダーの特徴は?
Emotional intelligence(感情的知性、EQ)です。なぜなら長期にわたってはぐぐむ人間関係に関することだからです。好奇心もオープンリーダーの中心的な思考態度のひとつです。彼らは自分の周りの世界について考える新しい方法を常に探し、学習意欲も旺盛です。そして、彼らは多くの失敗を過去も未来も犯し、そして自分よりも賢く、多彩な多くの人々に囲まれていて、非常に謙遜家であるという特性も持ち合わせています。
オープンリーダーシップでは、失敗に対して慣用であることが何故重要なのですか?
オープンリーダーは、フォロアーとの関係の中にいる、ということを認識しており、同時に意義のある人間関係は決して完璧ではないことも理解しています。間違いや失敗は起きる。そして関係の強さがみられるのは良い時ではなく、悪い時。失敗を許すことは強い関係に必要な信頼を生みます。
 リーダーが陥りやすいことの一つが、どのような失敗が起こりうるかを予想し、いざという時に備えることです。これは失敗が起きなくするということにはならず、むしろ失敗への対応力があり、失敗の結果に耐えられられることを証明しているにすぎません。組織の回復への能力を信じることで、オープンであることのリスクを取れるようになります。
ソーシャルメディアをマーケティングの観点から参加・活用しようという視点から、組織の構造そのものにソーシャルメディアからのフィードバックを生かしていく、というステージへの移行を考えていくと、リーダーシップそのものも、オープン性が求められていく、という考え方は理解できますね。
ビジネスを処理ではなく関係性のレンズを通して見る
インタビューの中で最も印象的だったのはこの言葉でした。
ここでは「オープンリーダーシップ」という言葉でフォーカスをしていますが、本質的に重要な「ステークホルダーとの関係性の重視」、ということは昔から変わっていないと思います。
変わったのはその関係性やが見やすくなった、と言うところであり、それを生かすも殺すも企業次第、というところでしょうか。 
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ご参考