2010年6月2日水曜日

映画"Toy Story 3"の劇場鑑賞券がFacebook上で販売開始:ソーシャルグラフを活かせる理由とその販売手法



日本でも7月から公開予定の映画"Toy Story 3"の劇場鑑賞券(もちろん米国の劇場の)がFacebook上で買えるようになったようで、NYTで記事になっていました。
ソ−シャルメディアでは商品などの販売を行う活動が進んでおり、Payvmentなどが、ショッピングカートやPayPal決済などを利用し、eコマースを簡単に可能にするアプリを提供しています。
ソーシャルメディアを離れることなく購入できるのは便利ですし、とくに友人との会話で盛り上がりながら購入できるとあれば、企業側にとっても、まさに顧客獲得のチャンスを「その現場」に持ち込める、ということになります。
"a first-of-its-kind application(業界初)"となるこの劇場券の発売アプリ。ソーシャルメディア上での販売という意味では特に目新しいものではないものの、そのコンセプトや開始の理由がちょっといいな、と思ったのでご紹介。
Disney Tickets Togetherとい名のアプリケーションのコンセプトは、
"NO FRIENDS GETS LEFT BEHIND"
直訳すると、友達の誘い忘れがない、ということになります。Disney Tickets Togetherというアプリの名前にもこのコンセプトが込められていますね。
このアプリでは、映画を見たい場所を検索してチケットを購入でき、購入したことがFacebook上の友人にアラートで知らされます。ここまでは普通ですが、さらに、「友人を誘う」という機能があり、まさにソーシャルグラフを活かした販売方法になっています。
これは映画スタジオにとっては初めての試みですが、私たちはやってみる価値は十分にあると思っています。なぜなら、映画を見に行くこと自体が、そもそもソーシャルな行動だからです。
This is the first time that a movie studio has tried this, which we think makes a lot of sense because moviegoing is one of those activities that is inherently social.
なるほど、確かにそうですね。
現在FacebookのDisney • Pixarのページは130万人以上もの人がファン登録していますが、そこで映画について友達との会話が盛り上がり、一緒に見に行こう、という行動に至るのはごく自然な流れですし、スタジオ側としても気持ちが熱い瞬間に購入機会を提供したいところ。
現実で友人とともに行う行為にはソーシャルメディで展開するにふさわしい理由がある。そんな当たり前の事が確認できる事例だと思いました。
ご参考