2010年4月13日火曜日

企業のCEOがYouTubeを使うべき4つの理由

 
会社の社長がTwitterを始めた、という話は最近耳にしますが、会社のYouTubeチャネルを開設して、社長がよく登場している、というケースは日本ではそう多くないと思います。
 
企業の広報担当としてはトップマネージメントを通じての対話は非常に大切な活動で、それはソーシャルメディアでも言えることです。特にB2BのITのソリューションや、機械、サービスなどの広報では、人の気持ちに届く「ネタ」があまりないため、「人」を出して温度を上昇させることが重要だったりします。
 
その際、動画は表情や声が直接分かるだけに、きちんと使えば非常に有効。
 
B2BのCEOがYouTbeを使うべき理由というエントリがあったので、抄訳にてご紹介。
 
1. メディアトレーニングの一環として
B2BのCEOの主な仕事がメディアリレーションでないのはもちろんですが、いずれ会社の重要なスポークスパーソンとして記者(やブロガー)と対峙することになります。プレッシャーがある中、メディアとの対話を成功させる秘訣はなんといっても練習。ただし年2回のPRスタッフとの模擬インタビューでは、不十分。
YouTubeチャネルのレギュラーメンバーとなることで、B2BのCEOはカメラの前で有効なこととそうでないこと、アイコンタクトや神経質なしぐさ、普段通りの会話のパターンなどによって視聴者がキーメッセージを聞き逃すということをより学ぶことができます。企業のYouTube動画では、台本があり、撮り直しと編集があるでしょうが、カメラの前に立つ回数を増やすことは、実際の記者とのインタビューを上手くこなし、役員インタビューにありがちな、前もって用意された仰々しい感じではなくしてくれるでしょう
 
2. Thought Leader
YouTubeを頻繁に使う、B2BのCEOの小グループの仲間入りをすることでCEOはソーシャルスペースにおいてThought Leader(一種の権威)になるでしょう。さらに、YouTubeに頻繁に登場することは、CEOの専門性を見せ易くします。短い動画を通じて、なぜソーシャルメディアを使うのか、いくつかの業界ニュースやそれに対する意見、新製品やサービス、顧客にもたらす価値などについて語ることができます。
 
3. スーツ姿とは異なる装い
顧客および潜在顧客、メディアや社内のメンバーに対してB2Bのトップマネージメントは、捕えどころがなく、エリートで近寄りがたい存在に見られがちです。定期的にビデオを投稿することは、関係作りに大いに役立ちます。特に、多くの人が忙しいマネージメントを実際に接する機会ないと考えているなら。
月例でのQAセッションを会社の関係者から募るのも良いでしょう。CEOが出張する地域別やマネージャーの状況に応じてシンプルに「状況の更新」として、会社の最新情報や、個人的な興味について語るのも良いでしょう。
 
4. 危機発生時の確実性
先日のエントリでも、危機発生時のビデオでの対応に触れていますが、危機発生時、オンラインでのステークスホルダーや、会社のフォロアーと対話をする(一方的に説明するというよりも)ことが、会社のYouTubeチャンネルに登場した経験があるCEOはより確実に行うことができます。
 
B2Bだけの話ではないですね。
 
個人的に気になるのは、ソーシャルメディアで評判となった場合CEOが調子に乗ってしまうかもしれない、という危険性があることですかね。
 

Posted via email from Capote's Connected Communications - 続・広報の視点